
今から27年前の1995年、Window95の発売とともにマイクロソフトが提供を始めたのが皆さんご存知のインターネットエクスプローラー(IE)です。
ネットの普及に大きく貢献したブラウザソフトですが新しいソフトに移行するため6月16日の朝にサポートが終了します。
今後、インターネットエクスプローラーの使用をそのまま続けた場合、利用者にはどのようなリスクがあるのか取材しました。
IEサポート6月16日終了!
「まだ使っている」企業も…
東京・大田区で60年以上続くハンコの製作所「赤塚刻印製作所」。
全国でも数少ない手掘りのハンコ職人、赤塚正和さん(72歳)です。
その赤塚さん、新規で取引する企業を調べるために普段、インターネットエクスプローラーを使っているといいますが…
赤塚刻印製作所
赤塚正和さん

これでしょ、これ?
このマークだよね、エクスプローラーのマーク?違う?
番組スタッフ
エッジに変わっているかも。

赤塚刻印製作所
赤塚正和さん

エッジなの、これ?
ノートパソコンを数年前に購入し、Windowのバージョンアップを行っていたという赤塚さん。
本人も気づかない間にインターネットエクスプローラーから最新のブラウザである「エッジ」に切り替わっていたのです。
赤塚刻印製作所
赤塚正和さん

自分に影響するとは全然思っていないから気にもしていない。
頭の片隅のほんとの片隅にあるだけ。
6月16日の午前9時を持ってサポート終了となるIE(インターネットエクスプローラー)。
しかし、切り替えが進んでいない会社も…

うちの会社、システム改修終わってなくてずっとメインはIEのままw
どうすんだよこれ…

「今年から導入された」うちの業務管理システムがIEベースなのよ。目を疑ったよマジで。
また3月で行われたある企業調査ではIEを使っていると答えた企業が半分近くを占めていました。
いまだに使用している企業も少なくないとみられます。
中小企業にも身代金リスク?
今後もインターネットエクスプローラーを使い続けるとどうなってしまうのか、マイクロソフトのセキュリティ担当者に聞きました。
日本マイクロソフト
冨士野光則さん

万が一問題があったときにサポートを受けることができなくなる。
脆弱性があったとき、すぐに対応できない。大きなセキュリティーリスクにつながる。
最新のセキュリティー対策が利用できなくなるため、さまざまなサイバー攻撃のリスクが高まるといいます。
なかでも特に危険となるのがランサムウェア、身代金要求型のサイバー攻撃です。
実際にどんな攻撃なのか見せてもらいました。
日本マイクロソフト
冨士野光則さん

こちらメールの受信画面。
取引先から契約書のドラフト(草案)が送られてきている。
契約書を装ったこのファイルを開いてみると…
日本マイクロソフト
冨士野光則さん

どんどんファイルが増えていきます。
そして表示された画面には、元に戻したければお金を払えといった表示が。
こういったコンピューターウイルスを使って金銭を要求してくるのがランサムウェアという手口です。
これまでトヨタの関連企業や富士フイルムなどさまざまな企業が標的となってきましたが、去年は特に中小企業の被害が目立ち、全体の半数以上を占めました。
日本マイクロソフト
冨士野光則さん

中小企業は比較的対策が手薄で、そこを狙って攻撃が仕掛けられている。
攻撃の最終目的地は中小企業の取引先。
大手企業に入り込んで機密情報を盗み身代金を要求する。
しかし、中小企業の場合、セキュリティー対策が高額でコストがかけられなかったり、専任の担当者がいないため手が回らなかったりすることも多いといいます。
こうした課題に対してマイクロソフトは先月、新たなセキュリティーソフトを発売。
従業員300人以下の企業なら大企業と同様のサービスを格安で利用することができます。
日本マイクロソフト
冨士野光則さん

サプライチェーン全体を保護する観点で中小企業にもっとセキュリティー対策をとってもらうことがますます重要になる。