
「日本の家計の値上げ許容度が高まってきている」。物価が上がり続ける中、日本の消費者がこれを受け入れ始めているとした6月6日の日銀の黒田総裁の発言です。
この発言に対し批判が集まる中、6月7日に黒田総裁は「誤解を招いた」と謝罪しました。
黒田氏「値上げを許容」発言!「誤解を招いた」批判殺到で謝罪
日銀
黒田総裁

企業の価格設定スタンスが積極化している中で日本の家計の値上げ許容度も高まってきているのは持続的な物価上昇の実現を目指す観点から重要な変化と捉えることができる。
6月6日の黒田総裁の発言。その根拠としたのが先週、WBSでも詳しく伝えた東京大学 渡辺努教授の分析です。
なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がったときにどうするかという問いに対して、その店でそのまま買うという回答が去年より大幅に増加し半数を超えたというものです。
これに対し野党からは…
立憲民主党
馬淵国対委員長

庶民の暮らしというか値上げ・円安による物価高の状況の中で苦しんでいる皆さんの気持ちがわかっていない発言だと憤りすら感じる。
閣僚からも…
萩生田経産大臣

黒田総裁は国会でスーパーの値段を聞かれ「買い物は家内に任せてますんで」と。
ちょっと実体感がない話だったのかと。
また渡辺教授も先週、WBSの取材に対してこう説明していました。
東京大学
渡辺努教授

同業他社が値段を上げるとお客さんはどこにも行きようがない。
逃げ場がないからそこで買わざるを得ないということ。
この点を6月7日に国会で追求された黒田総裁。
日銀
黒田総裁

値上げ許容度という言い方が適切だったかは批判を甘受したい。
立憲民主党
古賀参院議員
不適切だったと言ってもらえないのか?

日銀
黒田総裁

だから適切かどうかは従来のわれわれが値上げ許容度と言ってきたものとぴったり合うかどうかというのは議論がある。
これについて100%正しかったかと言われると若干ためらう。
夜、総理官邸を訪れた黒田総裁。記者団に対して自身の発言を謝罪しました。
日銀
黒田総裁

家計が自主的に価格の引き上げを受け入れているという趣旨ではない。
誤解を招いた表現だったということで申し訳ないと思っている。