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[WBS]わずか3ヵ月で方針転換…東芝 会社2分割案 正式発表[株式会社東芝]

2022年2月7日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

わずか3ヵ月で異例の方針転換です。去年11月に会社を3分割すると発表した東芝は、2月7日に3分割ではなく2分割に変更することを正式に発表しました。

3分割の案に対してはいわゆる物言う株主から相次いで反対の声が上がっていました。

経営の迷走に歯止めはかかるのでしょうか。

東芝 3分割から「2分割」へ!わずか3ヵ月で…なぜ修正?

経営戦略説明会を開いた綱川智社長。

その冒頭…

株主の皆さんの意見を伺ってスピンオフ(事業分割)をどのように改良できるか検討してきた。

去年11月に発表した3社の分割とは異なり2社への分割となる。

去年11月にグループ全体を事業ごとに3つに分割すると発表してた東芝。東芝本体を半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス株などを管理する会社とし、発電機器などのインフラサービス事業と半導体を扱うデバイス事業を分離・独立させる計画でした。

今回発表した新たな分割案ではデバイス事業のみを分離。インフラサービス事業は本体に残し、キオクシア株も合わせて管理します。

3ヵ月前の会見では…

この戦略的再編がベスト。

しかし、2月7日には…

今回この形がベスト。

なぜ、わずか3ヵ月で方針転換したのでしょうか。

いろいろな株主さまの意見を聞いて「あ、なるほど」と思うところを取り入れようとした。

3つの会社の新たなガバナンスの形を作るというところ。

確かにこれは厳しい。

この2社できっちりガバナンス体制を作った方がいい。

3社より2社のほうがガバナンスを効かせられるとしたのです。

さらに理由としてあげたのが分割コストの問題です。

3分割のスキームの場合、当初の見込みより大きく分割コストが膨らむことが判明した。

分割を進める上で必要なアドバイザー費用や税務コスト、関係者によれば3分割案にかかるコストは700億円とも、2分割で200億円まで軽減できるということです。

小会社売却も正式発表!「迷走」東芝はどこへ…

しかし、会見では厳しい質問が相次ぎました。

市場から見ると困惑・迷走している。まさに右往左往。

これだけ重要な案を変更するというのは11月に出した案は生煮えだったのか。

かつてキオクシア株を売却するときも二転三転して相手を変えたりして…

「半導体メモリー事業の売却交渉について…」

2017年に債務超過に陥った東芝は虎の子の半導体メモリー事業の売却先を巡り二転三転。

売却は当初の計画から1年以上遅れました。

さらに…

反省や責任、2分割案が通らなかった時の執行部の進退について重く考えているか。

混乱させたことは申し訳ないと思うが、これは最適解に向かうステップ。

進退については指名委員会に一任する。

今回の東芝が発表した修正案を専門家はどう見たのでしょうか。

早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授。

一言で言うと迷走している。

コングロマリットディスカウント(多くの事業を抱えすぎて価値が小さい)という複数の事業を持つことが東芝にとって良くないから分割をすると資料に出てくるが、だとしたら3社分割でも4社分割でもいい。

2社分割であればコングロマリットディスカウントが残る。

なんでわざわざ2社分割するのかの説明が非常に弱いというのが一つの大きな問題。

また東芝は2分割案への変更のほかに主力事業と位置づけない非注力事業の整理を発表。

空調事業を手掛ける小会社のほか、エレベーターや照明事業の売却方針を明らかにしました。

一連の発表内容に対し東芝の社員は…

「2分割にする話について?」

その話自体いま初めて聞いた。

「会社からは何も?」

何も聞いていない。

東芝の労働組合は「東芝の売却は非常に重く受け止めている」としていて、経営陣は今後、雇用問題への対応も迫られることになりそうです。

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