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[WBS] どうなる!?農協改革?板挟みの小泉進次郎議員!

2016年11月25日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

全国農業協同組合連合会

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安倍晋三総理大臣は、

全農改革は農業の構造改革の試金石であり、新しい組織に全農が生まれ変わるつもりで、その事業方式、組織体制を刷新してほしい。

農業改革を成長戦略と位置づける安倍政権の規制改革推進会議。

11月11日にJA全農の刷新を提言しました。

1年以内に肥料や農薬などを販売する事業を縮小することと1年以内にいまの農産物の委託販売を廃止し全量の買取販売に移行することが柱です。

農林族議員

しかし、これに対してJAとつながりの深い自民党の農林族議員は猛反発。

農家の収入を大きくすることではなく、農協をつぶすためだけに提言を書いている。

規制改革会議の委員は除名勧告したいぐらいだ。

一歩も引きません、全面対決。最後まで戦っていく。

さらにこの会合にはJA全農の中野吉實会長も出席し怒りを露にしました。

決して承服できるものではありません。私どもとしては徹底して戦わせていただきます。

小泉進次郎議員

JA全農を改革の本丸と位置づける小泉進次郎議員も政府と農林族議員との板挟みに苦慮していました。

政府の提言について方向性は賛同できる部分があることは事実。一方、「これは飲めない、高すぎて取れない」。そういったことがあるのも事実。

緊急集会

11月21日の月曜日、JAグループは約1,500人が集まり緊急集会を開催。

JA全中の奥野長衛会長は、

農業改革がいつの間にか農協改革という言葉にすり替わった。憤りを感じております。

政府の提言を認められないとする決議案を採択しました。

この集会には自民党の二階俊博幹事長も出席、JAグループと自民党は一体だという姿勢をアピールしたのです。

農協改革案

そして11月25日、自民党は農協改革案を決定しました。

小泉進次郎農林部会長は、

率直に言ってギリギリの調整だった。改革のはざまと調整をどうやってやるか、この部分でいろいろな葛藤や苦しみがあったことは事実。

その柱は、JA全農が数字目標を含む年次計画を策定し、政府・与党がその進み具合を確認するというもの。

期限を切った政府の提言は盛り込まれず、今まで通りJA全農に改革を委ねることにしたのです。

「農林部会長として、どういうところで妥協して限界を感じたか?」

…・・。

「改革のメスは入れられたか?」

間違いなく、それは入ったし、どんなミシン目でも一回入ったら、入るときは入る。

一方、政府主導の急進的な改革を免れたJA全農の中野吉實会長からは余裕の笑みも。

果たして今回の改革は日本の農業の成長につながるのでしょうか?

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