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[モーニングサテライト]【Marketリアル】早くも通期上方修正の背景![株式会社安川電機]

モーニングサテライト

株式会社安川電機

安川電機
安川電機のオフィシャルサイトです。企業情報のほかサーボモーター、インバーター、産業用ロボットなどの製品・技術をご紹介しています。

北九州市に世界の製造業を支えるグローバル企業があります。安川電機。

いまや工場に欠かせない産業用ロボットのメーカーでそのシェアは世界トップクラスです。複雑な動きは関節部分のある部品がカギ。

それがサーボモータ、安川電機は世界シェアNo.1。

サーボモータはロボットが超高速で精密な動きをするための中核部品。

生産ラインを見ると・・・

ロボットの関節の中にもサーボモータが入っている。

「自社のモーターで自社のモーターを作っていると。」

サーボモータと産業用ロボットが主力の主力の安川電機。

売り上げの7割を海外が占め、その業績には世界の設備投資需要が反映されます。

7月、安川電機は今年度の見通しを早くも上方修正。売上高は18%プラス、4,600億円になると発表したのです。

このポジティブサプライズは世界に報じられたほど。

この安川電機を率いるのが小笠原浩社長。

非常に景気がよくなって私たちの需要が増えている。

世界経済の見通しはいかに、そして成長戦略についてスタジオで聞きます。

マーケットリアル、今回はゲストをお迎えしています。安川電機の小笠原浩社長です。

まずは小笠原社長のプロフィールを紹介します。

1979年に技術者として安川電機に入社。2014年に技術開発のトップである取締役技術開発本部長に。そして、2016年、代表取締役社長に就任されました。

安川電機の株価のチャートを見ていきます。安川電機の株価は長らく1,000円近辺を推移していましたが、2017年ごろからFA(ファクトリー・オートメーション)、工場の自動化の流れを受け急騰し、2018年1月には上場来高値の6,180円をつけました。最近は5,500円近辺で推移しています。

「率直に株価の水準についてはどうご覧になっているか?」

株価は私たち自身ではどうしようもない世界。2016年ごろに大体1,600円、その時に社長になり、それから2,500円くらいはいきたいといている間に上がって、調子良いと感じていたら2,500円に下がって、また戻ってきています。

今の状況は世界中に変化があり、FAも良い業界なので、自分たちではどうしようもないが業界の流れに乗って出遅れないようにもっといきたいおいうのが正直な感想。

「チャートを見ると割高な印象もあるが経営トップとしてはまだ上があるという自信は?」

割高感は人が言う話。世の中がEV化、米中貿易摩擦、コロナによって動きが変わった。変化の時には設備の投資が始まる。割高感は多少あるかもしれないが先は非常に明るい。気分的にはもう少し頑張りたい。

「安川電機は決算が早い。いち早く決算を発表してマーケットのムードを作る部分もあると思うが、その辺りのプレッシャーは?」

あります。2月決算は会社の事情で一番コストがかからない。やってみると後ろの人は明るいことを言えとか色々言われ、ものすごくプレッシャーがある。明るいときはどんどん話せるが、コロナや米中貿易摩擦など暗いときは明るい点を探して、その1点だけで明るく業界に話さないと後ろについてくるFAの業界の人に文句を言われる。プレッシャーはものすごくある。

今回のトークテーマは「世界経済見通しと安川電機の成長戦略」。

ポイントを3つにまとめました。

「『サプライズ』上方修正の背景は?」「中国経済は回復鈍化か?」「攻めの『技術戦略』」となっています。

まず1つ目、ポジティブサプライズとなった7月9日に発表の第1四半期の決算について、早くも通期の見通しを上方修正して業績の先行指標となる3-5月期の受注額も47%アップと四半期としては過去最高となった好調な決算ですが、これに至った経緯を詳しく教えて下さい。

中国が2月に春節があるので世界経済を含めて3月に受注が上がる。3-5月と好調な受注の中で6-8月と若干落ちていくが、この落ちがあまり落ちない状況になってきた。2月決算なので3月の状況が見えない時に見通しの発表をする。第2四半期もあまり落ちていない。こういう状況で発表をして業界全体も動いているというメッセージになっていると思う。

「中国では株価の下落が目立つが、実体経済の影響、6-7月の影響は?」

中国の6-7月は多分若干の先行の受注が入っている。足元はしっかり成長していて、なおかつその中で実際にモノが手に入らない状況があるので先行の受注は入っているが実態は全く落ちていない。今の状況はそういった感じ。

「DXを進めていて、ほぼリアルタイムで世界中の受注状況・生産状況が分かるということですが、実際にどういった部分が好調?」

世界的に好調なのは自動車。買い替え需要もあり、コロナなどいろんな状況で設備投資が止まっているところが動いている。さらに半導体が動いている。グローバルに上がってきている。

「地域だと牽引しているのは中国?」

モノを作っているのは多くが中国。中国が引っ張っている。中国のロックダウンの時、私たちのお客様で自動車の部品を作っていた人たちが一気にマスクに変わった。何百社が一気にマスクを作った。私たちはマスク製造装置ではなく、マスクの部品を作る加工機に入っているので、ロックダウンで動いていない時でもマスク需要で入ってきた。

「今はマスクは?」

彼らは一気に儲けると本業に戻る。当時、マスク製造装置に参入した人は1社も残っていない。始めるのも早いし、やめるのが早い。

中国景気の先行きは今後どうなるのか、また競争が激化する中国市場で安川電機の勝つための戦略について引き続き伺います。

中国・上海から車でおよそ3時間の上州市。

ここに安川電機の中国の中核工場があります。敷地面積およそ10万平米。

スマホから自動車までさまざまな工場向けの産業ロボットを月におよそ1,500台製造しています。

そんな安川電機、中国で勝ち抜くためのある戦略が。

安野真佐和総経理。

需要地生産するうえで調達部品も100%現地調達を目指す。

現地調達のメリットはコスト。

海外で輸入するよりも短い期間で購入できる。

「コスト重視」で現地生産

価格競争でも負けないよう徹底した現地生産主義を貫きます。

さらにこちらは完成品が並ぶ倉庫。その数は1,500台。工場内でこれだけの数を一括管理するのは中国だけ。

その理由は・・・

中国ロボット市場の要求納期は非常に早くて、なかには1週間で届けて欲しいと。

それが数台ではなく何十台でオーダーが来る。

日本では受注から出荷までの期間が1~2ヵ月ですが、中国では15%が1週間以内。

スピード納品にも対応

スピード納品にも対応することでリピートにつなげているといいます。

上海支局の菅野洋平記者。

「目の前が結構空いていますが、これは何のために空けているのか?」

月産2,000台に増強するための拡張スペース。

いつでも増産に踏み切れる体制も取っています。

一方ですでに需要拡大を見越して近隣に新工場を建設中。中国で勝つための先行投資です。

「2つ目のテーマ「中国経済は回復鈍化か?」ということですが、中国の4-6月期のGDP7.9%増でしたが年後半の景気減速リスクも懸念されています。小笠原社長はどう見ていますか?」

減速リスクは常にある。全体的に見るとそれなりに成長している。変化をしているときは反転もするが必ず戻ってくるという見方をしている。

実際、中国の中では数年前までEV(電気自動車)は「あんな車には乗れない」と話していた。航続距離が短い、充電するステーションが気になる。ですが、この2年で充電ステーションは日本のおよそ100倍、世界中のEVの50%は中国で走っている。そのインフラをのスピードを見るとまだ動いてくる。バッテリーが動くと全体が動いてくる。半導体、5Gもまずインフラ、これも日本の50倍、世界中の基地局の7割が中国になるほど建てている。インフラが整うと全部が動く。

「勢いの鈍化の兆しがあればどんなところが?」

私たちの業界はモノを作っている業界なので現金に近い商売。兆しが最初に現れるのは支払いの滞り。支払いが滞りだすと納期が延期するかたちになる。兆しが出てくると生産を落としたりはしている。現場を見るとそういう動きになる。今のところは大丈夫。

「過剰投資・過剰在庫とチャンスを掴めないリスクはどちらを優先?」

過剰投資はあるが、中国の製造に対する変動については3交代まであるので1.5倍くらいまでの許容度がある。需要には確実についていく。ついていかないと取られる。先にもっとやろうと考えていると場所だけは確保しておく。場所だけキープできれば少なくてもついていける。

「中国企業はスピード感が違う?」

スピード感は違う。始めるスピードもやめるスピードも違う。やってみないと分からない、いろいろな検討をする前に政府も含めて走らせて、ダメなら引くという動きなのでスタートに関するスピード感が全然違う。

「中国メーカーから追いかけられる危機感は?」

中国メーカーから追い上げられるという発想、中国・欧米でも1つの市場なので彼らが追い上げていくという上目線でいくと失敗する。市場の中にコンペジターが増えてきたという見方をして分析をして、勝つところは勝ち、譲るところが譲るという動きを中国でさえも取らないと。もうそんな世界ではない。

「中国の製品との違いは?」

中国も輸出するのでグローバルんサービス網が全然違う。安心感、私たちは設備メーカーに入れるので、自分たちの機械を安心して動かせるという安心感は強い。

3つ目のポイント「攻めの"技術戦略"」。

4月、安川電機の新たな戦略拠点が完成しました。

150億円を投じた安川テクノロジーセンタです。

広々としたフロアに居るのはほぼ全員が技術者。今年の秋までには600人ほどが集結し、安川電機最大の技術拠点になるのです。

これまで事業ごとに分かれていた技術者。それを1ヵ所に集めることで新たな技術の研究開発をしやすくしました。

顧客が求める新製品を開発し、すぐに本社で試作できる環境も整備。

製品化までのスピードを加速させる狙いです。

「安川テクノロジーセンタの狙いは?」

今までは個別の技術で勝てばいいという世界だった。IT化が進むとモノが集まった状態の中で動きを制御しようとなってくる。競争力を維持するためには集めてつながって、データもつなぐとなると、まず人を集めたほうが良い。分散しているよりは集めて、なおかつそれに生産も繋いだほうが良いという発想の中で技術者を全部集めて、世界中の司令塔として動かす。

集めているが常時、別の開発拠点とはつながっている。そうなってくると司令塔としての役割ができる。

モノづくりなので集まって話をして、それからモノに落としていく。そこに行って、モノを触って、作っていく。行くと何かが広がるというようにつくりたい。

「北九州空港の垂れ幕「電動力は北九州。動かすのは世界。」、これは安川電機のキャッチフレーズです。この言葉への想いは?」

これは私が作った言葉ではないが、2015年に100周年を迎えて100年間ずっと北九州に拠点を置いてずっとやってきた。原点は北九州ということと次の100年を成長するためには原動力は北九州にあるが、世界中を動かしていく。今も70%海外ですが、これをもっと海外に目を向けて、世界中を動かしていって、世界中に根を張っていくというつもりで作っている。

「EVのモーターに参入は?」

技術面ではウォッチしている。EVモータに入れ込む戦略は今のところもっていない。車の心臓なので車屋さんに任せたほうが良い。

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