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[モーニングサテライト]【Marketリアル】ヤマハ発動機 脱炭素どう実現?[ヤマハ発動機株式会社]

モーニングサテライト

いまマーケットで起こっているリアルな事柄をお伝えする「Marketリアル」。

今回取り上げるのはヤマハ発動機です。

ヤマハ発動機の株価は2018年1月に3,935円と上場来高値を付けましたが、その後は冴えない展開が続いてきました。ただ、足元では3,000円近辺まで回復してきています。

株価回復の背景には何があったのでしょうか、そしてオートバイならではの脱炭素の取り組みとはどのようなものなのか、日髙祥博社長に話を聞きました。

バイク需要回復・・・裏に何が?

静岡県西部に位置する磐田市。

この地に本社を構えるのがヤマハ発動機です。

ヤマハ発動機が手掛けるオートバイがずらりと並んでいます。見渡す限りオートバイです。

ヤマハ発動機はオートバイやスクーターなどの二輪車市場でホンダに次ぐ国内第2位。

会社設立は1955年、総合楽器メーカーのヤマハから二輪車部門が分離され誕生しました。

ご覧のようにロゴもよく似ています。

そんなヤマハ発動機のトップが日髙祥博社長です。

日髙社長も1,000ccの大型バイクに乗るライダーです。

交通法規を守って走っております。

そんな快走も世界的なコロナ禍で打撃を受けました。

それがここに来てヤマハにとっても予想外の急回復を遂げているといいます。

決算では2021年度の売上高見通しはおよそ1兆8,000億円と前年比3,300億円の上積み。

さらに営業利益は前年の2.1倍と大幅増益の見通しを示しました。

株価も3,000円近辺まで回復しています。

その背景にあるのがコロナ需要です。

人と接触せず移動や旅を楽しめるオートバイが見直されました。

オートバイは絶滅危惧種なのかなと感じていたが最近、若いライダーをいろいろな所で見かけるようになってきた。

出てきている数字と実際の市場で起きていること、両面から底を打って反転し始めたと感じる。

「株価は意識するか?」

もちろんです。

きちんと評価されたいという気持ちは経営者としてある。

過去最高株価は常に意識はある。

過去最高株価を目指すという日髙社長の号令のもと工場はフル稼働中。

こちらはエンジンの組み立て作業。なんと3人がかりではめ込んでいます。

「機械でやることはできない?」

ヤマハ発動機の田陽一さん。

オートバイは一つ一つ形が違ったり特徴があるので機械というよりも手で付けていかなければならない。

ヤマハでは年間およそ400万~500万台の二輪車を生産。売り上げの実に9割以上が海外が占めています。

この工場だけでも3つのラインでおよそ40タイプものオートバイを生産。

しかも国によって仕様などが細かく異なるため組み立てを手作業で行っているのです。

この磐田工場のオートバイの輸出先はほとんどが欧州などの先進国。

箱詰めされているこちらのオートバイの行き先はフランスです。

ヤマハ発動機の久保山儀一工場長。

コロナが始まった時はリーマンを超える大減産が入ると想定していた。

実際に我々も大減産に備えていたが、逆に急増産に入って需要には全く応えられていない状態。

欧州向けマリン事業に商機

コロナ禍の落ち込みから急回復しているのはオートバイだけではありません。

非常に大きい。

これはヤマハ発動機が開発したV8ガソリンエンジン。

ヤマハ発動機の野本拓見さん。

日本のメーカーにおいて最大馬力を誇るモデル。

全長はおよそ2メートル。国産では最大です。

その実力は・・・

加速します。

国内価格はおよそ500万円。425馬力のエンジン2基を使いおよそ時速70キロで疾走。

安定して揺れも感じません。

ヨーロッパやアメリカから多くの注文が来ているといいます。

ヤマハの主力事業はオートバイなどのランドモビリティとマリン。コロナでその価値が見直されたのです。

"電動"続々・・・第3のバイク?

その一方で激しい競争をしているのが新たな電動モビリティの開発。

去年発売したのがこちら。

この自転車なんと66万円もする電動アシスト・マウンテンバイクなんです。

なぜ60万円以上もするのか?

ヤマハ発動機の岩崎慎さん。

自転車のフレームは上が1本、下が1本が通常。

これはデュアルツインフレーム。

オートバイの技術を生かしたフレーム設計で安定の走りを実現。独自開発したモーターも特徴です。

さらに新しいジャンルの乗り物も。

量産に向けて開発中の最新の電動モビリティ。

重心を傾けて方向転換する。なかなか楽しいです。

「これは自転車ですか、バイクですか?」

ヤマハ発動機の大の孝祐

どちらでもない新しい第3の乗り物。

近場で楽しく移動してもらうことを念頭に開発を進めている。

新しい電動モビリティで二輪車の可能性を探るヤマハ発動機。

あの”充電番組スクーター”登場

電動化に取り組むヤマハ発動機。

1993年に世界初の電動アシスト自転車を誕生させました。

以来30年、次々と新しい電動化製品を開発してきました。

こちらの電動スクーターはテレビ東京で放送中の出川哲朗さんの旅番組、そう出川さんが乗っているのがヤマハ発動機の電動スクーターなんです。

出川哲朗さんの人気番組で使われているものと同じものに乗ることができるということで番組からヘルメットを借りてきました。これを被って今回運転させていただこうと思っています。

かなり静かですね。

充電させてもらえませんか~

番組をよく見るという日髙社長。実は心を痛めていることがあるといいます。

止まってしまって出川さんが汗だくだくで引いているところを見ると申し訳ないなあ・・・

この電動スクーターは1回の充電で29kmを走ります。

しかし、レジャーなどで使用するオートバイは長距離を充電無しで走れない限り支持されないだろうと日髙社長は危機感を口にしました。

バイクの脱炭素”異例の戦略”

二輪車などは大量のバッテリーをどこに積めばよいのかという問題。

1回給油して高速道路で100km、200km走るツーリング用の趣味のバイクは恐らく電池ではお客様のニーズにうまくマッチできないだろうと。

長距離を走るためにはバッテリーも大型になるため車と違って積むスペースも課題になります。

そこで打って出た戦略が電気ではなく水素です。

今月13日、トヨタなど5社が水素エンジンを活用したカーボンニュートラルの取り組みについて共同会見を開催。その中に日髙社長の姿も。

5年前から豊田とレース車用の水素エンジンを一部共同開発してきたヤマハ発動機。

今後はライバル関係にある川崎重工業とも組んで二輪車の水素エンジンの共同研究について検討することを決めたのです。

「川崎重工業と言ったら商売敵、抵抗感は?」

社内に抵抗感を持っている人間がいるかもしれないが、カーボンニュートラルのチャレンジでそんなこと言っていたら成立しない。

水素ベースのカーボンニュートラル燃料の技術開発も進んでいる。

2030年頃にはこの領域にはこういうソリューション、この領域にはバッテリー、使い分けの新しい技術が確立されると思っている。

待っているだけではどうしようもないので協業しながら進めていきたい。

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