ビジネス関連 ワールドビジネスサテライト

[WBS] ドラッグストアPB商品に異変!ハンバーグにクロワッサン!

2017年4月20日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

2016年度の小売業界の売上高。

  • コンビニ 10兆5,722億円
  • ドラッグストア 6兆4,916億円
  • 百貨店 5兆9,780億円

ドラッグストアの売り上げは6兆4,916億円

注目すべきは今回、百貨店を抜いたということです。

コンビニとはまだまだ差がある状態です。

しかし伸び率を見てみるとコンビニの3.6%増に比べて、1年前と比べて5.9%増と一番伸びています。

そのドラッグストアが、およそドラッグストアと思えないようなプライベートブランド(PB)を力を入れています。業界の常識を打ち破る各社の戦略を取材しました。

ウエルシア薬局株式会社

[blogcard url="http://www.welcia-yakkyoku.co.jp/index.html"]

首都圏を中心に郊外型ドラッグストアを展開するウエルシア

ウエルシアホールディングスの2016年度の売上高は6,231億円と過去最高の売り上げを達成し、20年間首位だったマツモトキヨシホールディングスを超える見込みです。

力を入れるのは調剤薬局。

1,500店舗ある中で1,000店以上と約7割に調剤薬局を併設。これは業界の中でも特に多いといいます。

薬だけではありません。ペンや絵の具などの文房具、そして生鮮食品も、豚のバラ肉やホッケの開き、タラコまで生活に必要なあらゆるモノが揃います。

お客様は、

品数があって便利。24時間やっているし。

薬を待っている間に何か買って。つい買っちゃいますね。

そして今、力を入れているのが営業統括本部の田中純一本部長によると、

当社のプライベートブランドで、淡路島産のタマネギを多く使って甘みが非常に出たハンバーグ。

血液がサラサラになるといわれるタマネギを豊富に使った一品。値段はひとつ410円と高めですが売れ行きは好調です。

さらに人気の糖質カットの商品も。通常のものよりも糖質を36%抑えたクロワッサンです。

カテキンが豊富な静岡県の緑茶を入れたチョコレート「芳醇グリーンティチョコレート」。

ウエルシアはドラッグストアならではの健康を意識した商品を開発しているのです。

お客様は、

信用する。薬って一番大事。そういうところで製造しているな信用するかな。

新商品

この日は新商品の会議が行われていました。

安かろう悪かろうでは困る。ドラッグストアとして売るヨーグルトは安くても健康に良いヨーグルト。そこが狙いだから。

いま開発しているのは脂肪ゼロのヨーグルトです。やはり健康を意識した商品です。

プライベートブランドの食品は今後、シリーズ化し広げていく考えです。

ウエルシアホールディングスの池野隆光会長は、

お客様は安心が一番欲しい。それは私たちドラッグストアでしかできない。スーパーマーケットでは無理。コンビニも難しいかもしれない。どこができるか、ドラッグストアしかできない

株式会社アインホールディングス

[blogcard url="http://www.ainj.co.jp/"]

プライベートブランドに力を入れるドラッグストアはほかにも。

北海道が拠点のアインホールディングスが運営する「アインズ&トルペ」。

20~30代の女性にターゲットを絞っている化粧品が中心のドラッグストアです。

手掛けるプライベートブランドの商品数は約400品目。化粧品用の小物やアクセサリーまでも作っています。

そして一番に力を入れているのがオリジナルブランド「LIPS and HIPS(リップス&ヒップス)」です。

可愛らしいボトルのハンドソープやクリームなどのボディケアアイテムを展開しています。

そこに新たに加えたのが女性用のルームウェアです。去年の秋から販売をはじめました。

長い丈が特徴のワンピースは6,800円。一番人気というサテン生地のパジャマは4,800円です。

意外ですよね。今までにない感じ。

楽ですよね、ドラッグストアで買えたら。

1ヶ所で買えるもんね。

なぜここまで力を入れるのか?

アインホールディングスの大谷喜一社長は、

同じことをやっても勝てない。オリジナリティの高い商品、アインズ&トルペに行かないと買えない質の高い商品を並べていく。

プライベートブランドを担当するのは物販事業部の石川香織さん。

リップス&ヒップスはボディケアのブランド。ハンドクリームやボディジェルを買う人が他に何を必要とするか、家の中と考えるとルームウェアにチャンスがあるのでは。

この日は夏の新商品のサンプルを最終確認。化粧品と同じくこだわるのは使い心地です。ストレスを感じてしまうと購入につながらないといいます。

若干長くてもいいのかな。

若い子は短いほうが良いんじゃないか。

長くてもいい気もしますけど。

家の中だからね。

今回の新商品は生活スタイルから提案。さらに4月からドラッグストアの枠を超えたある取り組みを始めようとしています。

出店

今週月曜日、石川香織さんが向かったのは表参道にある商業施設。その中には、

リップス&ヒップスの初出店。

リップス&ヒップスのプライベートブランド商品を扱う専門店を21日にオープンするのです。

約20坪の店内では化粧品と服、150種類の商品を販売します。

ここが試着室になる予定。

店には初めての試着室も。

挑戦するのはドラッグストアやスーパーなどとも違う新しい店です。

ドラッグストアではない、ブランドショップとしてやっていこうと。どういう人に支持されるのか、新しいお客様が来てくれるのか、不安でもあるし楽しみでもある。

-ビジネス関連, ワールドビジネスサテライト
-