コロナ禍の巣ごもり需要で注目されたのが移動販売車です。利用された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ネット通販やデリバリーなど消費者の買い物の方法が大きく変わる中で移動販売車の機動性に目をつけた大手不動産会社が新たなビジネスを手掛けています。

株式会社ShareTomorrow
[blogcard url="https://sharetomorrow.co.jp/"]
東京の湾岸エリア。晴海の高層マンションの一画には…

移動販売車が集まっていました。

京都のさば寿司に銀座の博品館。


クマ先生がいる。

マンションに住むファミリーをターゲットに子ども向けのおもちゃを売っています。
車両には全て「MIKKE!」のロゴが…

実はこれ三井不動産の小会社「シェアトゥモロー」が仕掛ける新たな移動販売のサービスです。

MIKKE!を運営するシェアトゥモローの後藤遼一さん。
移動店舗が生活圏の近くに日々代わる代わる出店することでお客様が今まで出会ったことのない店舗や商品との出会いを提供したくてMIKKE!(見っけ)というサービス名にした。

車両はレンタルなのでテナントは少ない初期費用で出店できます。

さらに売り場もシェアトゥモローが提供します。

9月からスタートしたMIKKE!。現在、東京湾岸エリアの6ヵ所を10台で日時を決めて巡回しています。

次の週末、再び晴海のマンションを訪ねてみると真新しい販売車がやってきました。

カナダ人のケン・ゴールドさん。

ケンさんがこの週からMIKKE!で売り始めたのが独自開発したマットレス「guguマットレス」。クッション性などが異なる4つの素材を組み合わせています。

早速、お客様がやって来ました。
ふかふか。

子どもも大喜び。

体に何も感じないでしょう?

こちらは犬用のマットレス「guguドギー」。

犬用ベッドは欲しい。

グーグースリープの取締役、ケン・ゴールドさん。
我々のマットレスを知らない人に直接出向くチャンスができた。

これならどこにでも行ける。最高のショーケースだ。

この日出店していたのは代官山で人気のマカロンの店「DOTORI MACARON」に大手町でビジネスマン御用達の靴磨き専門店「Shoe Shine WORKS」。


きれい、すごい。ピカピカ。

湾岸エリアにはなかった店ばかり。
「今日は何があるかな」と思いながら。

この辺にない店舗が来ると話題の物も買えるし、重宝している。

午後3時、MIKKE!の販売車が別のエリアに移動していきます。

午後6時、夕食の買い物客で急に賑わい始めた店が…

この店「シフォンタイム」は手作りのシフォンケーキが人気です。

場所や時間によって売れる商品が違ってくるのです。

実は後藤さん、このお客様の動向をMIKKE!にサービスに生かそうと考えていました。

赤・青・緑・黄色が店舗。

構想ではAI(人工知能)で数十箇所の販売データを分析し、テナントごとに最適な売り場を提供しようというのです。

AIが自分の商品、店がどこで一番売れるのか分かってくる。

場所、時間帯、曜日、テナントにとって最適なキャラバンコースが分かってくる。

この日の会議ではMIKKE!の販売エリアの拡大について話し合われていました。

サービス運営担当。
MIKKE!はコロナが収束しても永続性がある。

これは9月、10月のMIKKE!の客数。緊急事態宣言が解除された後も利用客は減っていませんでした。

シェアトゥモローの須永尚社長。
湾岸エリアは急速に開発されたので商店街がほとんどなくてMIKKE!に載せて行くとすごく売れる。

これが世田谷に行った時に足りないものは何なのか。

それぞれの街に必ずある。それをどこまでマーケティングできるか。

それぞれのエリアで人々が何を求めているのか、調査と分析を重ね、売り場の拡大を図ります。
この日、後藤さんたちがやって来たのは湾岸エリアに近い築地本願寺。

築地本願寺の道教泰子さん。
この辺ならいいと思っている。

人通りの多い通勤時間帯を狙ってこの場所にMIKKE!を出店しようというのです。
都内で2,000台弱まで一気に拡大していきたい。

日本のひとつの文化として広げていけたらと思う。
