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[モーニングサテライト]「輝く!ニッポンのキラ星」日本の水産業を救え!広島発水産ITベンチャー![株式会社ウーオ]

2020年9月15日

モーニングサテライト

地域の頑張る企業を取り上げる「輝く!日本のキラ星」のコーナー。

今回はは日本の水産業界に新しい流通をつくろうと奮闘する広島の企業に迫ります。

株式会社ウーオ

[blogcard url="https://uuuo.co.jp/"]

広島市中央卸売市場。鮮魚を扱い業者でいっぱいです。

その市場の一室で何やらスマホをいじっている人がいます。

一体これは?

万惣の水産担当バイヤー、石井翼さん。

広島でスーパーをしている水産担当のバイヤー。

鳥取港で水揚げがあったカレイをネットで注文している。

広島の市場で鳥取の魚を購入?

実はこれ「UUUO」と呼ばれるサービス。

全国の漁港から水産物を直接買うことができるのです。

その仕組みは…

漁港でUUUOの担当者が競りにかけられる前の水産物を撮影し、サイトにアップ。

ウーオの水産物チーフバイヤー、宮根拓海さん、

撮れるだけ撮って共有する。

他の産地からも集まって来ている。

サイトには購入可能な全国の水産物がずらりと並びます。

相場が確認できるので自分が落とせそうな値段で購入する。

利用者は気に入った魚の過去の相場価格を見ながら購入金額や数量を入力します。

すると現地の港にいる担当者が利用者の意向に沿って競りに参加してくれるのです。

8,000円。

競り落とされた魚は運送会社が産地の市場から直接全国に利用者に運びます。

深夜1時、前日に競り落とした魚が広島のスーパーの鮮魚集荷場に届きました。

赤ガレイ。

売れるし、よく注文する。

翌日の深夜には着くので鮮度がめちゃくちゃいい。

通常、水揚げされた水産物は産地の市場から豊洲などの中央卸売市場などに一旦集められてスーパーに届けられます。最低6つの業者を経由します。

一方、UUUOは産地の市場から直送されるので流通にかかる時間が短く、鮮度の高い魚が店頭に並ぶのです。

UUUOで仕入れた魚を買ったお客様は…

「選んだ理由は?」

鳥取県産を買うようにしている。

これを食べた時とてもおいしかった。今は選んで買う。

いつ食べても新鮮だなと思っている。

UUUOで仕入れるようになってからカレイは1年前に比べて3倍も売れているといいます。

さらに、

電話対応だと休日にもかかってきた。

アプリだと空き時間で発注ができるのでとても助かっている。

中国地方の中核都市、広島市。

ここにサービスを提供する企業が。

2016年に創業したウーオ。従業員は12人。

ウーオの板倉一智社長、

漁港が半分以上使われていないのを見て、地元の水産業に貢献できないだろうかという思いで起業した。

社長の板倉さんは港にほど近い街で生まれ水産業は身近なものでした。

大学卒業後、大手の物流会社に就職した際、漁業の衰退を目の当たりにして企業を決意しました。

漁師のためになるかどうかを事業の判断基準としている。

①産地に新しい販路を作る。②産地(内)の競争を作ることに注力した。

UUUOでは複数の発注があった場合、高い価格を指定した業者から優先して落札します。

さらに市場ではその上がった価格でUUUOのバイヤーが他のバイヤーと競り合い、価格は更に上がります。

漁師は、

魚の相場が上がったのは間違いない。

1割は上がってますね。確実に。

中間業者を挟むことなく直接買い付けするため利用者はウーオに手数料を払っても手頃な価格で鮮度の高い水産物を手に入ります。

2年前のサービス開始以来、導入する企業は増え今では50社以上に。

しかし供給する魚を増やすため、新たに漁港で競りに参加するためにはある壁が…

既存の仲買から8割以上賛成を得ないと新規の仲買になれない。

元々いる仲買からすると新規参入はライバルが1人増えてしまうことに。

それでもウーオのスタッフが粘り強く交渉を続け現在ウーオに賛同する漁港は西日本を中心に100か所以上に拡大しています。

ウーオが一つの市場になりたい。

日本中の魚がウーオに集まって、ウーオがなければ水産物の取引ってどうしていた?まで持っていきたい。

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