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[WBS]「解職」から一転・・・電撃辞任!東芝トップ交代の”舞台裏”[株式会社東芝]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

巨額の買収提案が明らかになってからわずか1週間、社内の混乱を理由に東芝の社長が辞任に追い込まれる事態になりました。

東芝は4月14日の臨時取締役会で車谷暢昭社長の辞任の申し出を受理しました。

イギリスの投資ファンドによる買収提案に始まった混乱で車谷氏が自ら身を引く事態になった背景に一体何があったのでしょうか。

株式会社東芝

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東芝は、エネルギー・社会インフラ・ストレージ・ICT等、人と地球の明日を支える、社会の基盤となる事業に取り組んでいます。

4月14日午前8時過ぎ、急遽開催された東芝の臨時取締役会へ向かう幹部を乗せたと見られる車が東芝の本社に次々に入っていきます。

臨時取締役会の終了後、会見を開いた東芝。

永山治取締役会議長、

代表取締役CEOの‎車谷暢昭氏により本日付で取締役執行役及びに代表執行役を辞任したい旨の申し出があった。

車谷氏の突然の社長辞任。後任には会長の綱川智氏が社長に就くと発表されました。

そして会見場に姿を見せなかった車谷氏からは・・・

本年1月の東証1部復帰で東芝再生ミッションが全て完了し、現在かなり達成感を感じています。

3年の激務から離れ、心身ともに充実したいと思っています。

「この場に車谷氏がいない理由は?」

本人からは会見出席は辞退したいと。

異例の社長辞任劇の舞台裏とは・・・

4月6日付けで東芝に対し、買収の初期提案を送付したイギリスの投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」。東芝株を1株5,000円、総額2兆円以上で買い取り、7~8月をメドにTOB(株式公開買い付け)を目指すといわれています。

東芝のトップに就任する前までCVC日本法人の会長を務めていた車谷氏。古巣もといえる会社からの提案ということもあり、この買収提案には利益相反の疑いが指摘されていました。

東芝関係者はこう語ります。

ある取締役から車谷さんに「退いてはどうか」と話がいったようだが車谷さんは首を縦に振らなかったと聞いている。

さらに東芝をめぐっては去年の株主総会で議決権の集計問題が発覚。これを問題視した海外ファンドから企業統治の不備を厳しく追求され、再調査に追い込まれる事態になっていました。

車谷さんが責任問題に発展させないよう、率先して古巣との買収に動いたんじゃないかとみられている。

こうした中、一部の経営陣の中から車谷氏を解任させる動きが浮上。そして昨夜・・・

明日の臨時取締役会で車谷社長の解職議案が提出される見通しであることがテレビ東京の取材で分かりました。

東芝の複数の関係者によれば臨時取締役会では当初、取締役会議長の永山氏が緊急動議として車谷社長の解職議案を提出する動きがあったといいます。

しかし同時に車谷氏自身が解職に追い込まれるのを避けるため自ら辞任することも検討していたと見られ、水面下での駆け引きが続いていたのです。

結果・・・

報道をきっかけに急速に各社で解任動議提出というムードができてしまった。

きのうまで辞めるつもりのなかった車谷氏も観念したという構図です。

「解職議案が提出されるという話があったと聞いているが?」

解職という話はない。

「きょう突然出たわけではないと思うがどういう議論を?」

やることをひとつ成し遂げてきた。この辺で区切りを付けてと聞いている。

そう語った東芝の取締役会議長の永山氏ですが、ある関係者は、

解任動議を出すその急先鋒だったのは永山さん。

上場を維持するためにやってきたのに非公開化の選択をするってことは目的と手段が逆になっちゃってるわけよ。

これに永山さんは怒ったというわけ。

よかったことは会社のお家騒動という見方、捉えられ方をしなくて済んだ。

後任は前の社長である綱川氏。

債務超過に陥って経営危機に直面していた東芝において虎の子の半導体メモリー事業を売却に道筋をつけるなどして去年4月に会長に退いていました。

大変重要な経営のかじ取りを行っていく。

株主の皆さまをはじめとするステークホルダーとその信頼構築に努めたい。

今回の構図を確認していきます。

社長を辞任した車谷氏は2兆円規模の買収提案を持ち掛けた投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」の日本法人の元会長でした。

その車谷氏と取締役会議長を務める永山氏をはじめ現経営陣が対立し、結果的に車谷氏が退き、そして綱川会長が社長に復帰しました。

綱川氏は「株主との信頼構築」というものを掲げています。

この買収提案のきっかけといわれているのがいわゆる物言う株主の存在です。

こちらが東芝の株主構成ですが外国法人が6割を超えています。そのうち25%が物言う株主とされています。

車谷氏は物言う株主から企業統治の不備を指摘されていて、自身の責任を回避するために株主から直接影響を受けない株式の非公開化を狙ったものと見られています。

今後東芝はどうなるのでしょうか、物言う株主のひとつ、香港のヘッジファンドがテレビ東京の単独インタビューに答えました。

今回のCVCによる東芝の買収提案について書簡で買収価格が低すぎると注文をつけていたのが香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」です。

オアシスは2002年に設立されたファンドで、世界中でさまざまな企業に投資しています。

そのオアシスのトップが単独インタビューに応じ、車谷社長の辞任を歓迎しました。

「車谷社長が辞任したが株主としての評価は?」

オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者、

車谷氏はこれまで東芝に対して非常に献身的に長く尽くしてくれた。

企業の活動プロセスでは厳しい決断がある。厳しい道のりだが公生なプロセスと考える。

「新社長の綱川氏に関しては?」

私は綱川氏を信頼している。歓迎している。

オアシスは東京ドームの取締役解任や伊藤忠商事のファミリーマートに対する公開買い付け価格に注文をつけるなど度々日本企業に対し意見をしてきました。

今回、東芝についてはCVCが提案する「1株5,000円」に対し、オアシスは1株につき6,200円相当の価値があるとしていますが・・・

「株主総会ではどういった提案をしていくか?」

東芝に提案することは考えていない。

公生なプロセスでベストなガバナンスを構築できると考えている。

「車谷氏をプロセスから外すと提案し実現した?」

東芝にとってはガバナンスを改善していくステップに入ったと思っている。

これからもベストなガバナンスを目指してもらいたい。

さらに東芝に対してはアメリカの投資ファンド「KKR」がおよそ2兆2,000億円を上回る金額で買収提案を検討していると報じられました。

KKRは今年3月に楽天グループと共同出資で西友を傘下に治めるなど日本企業へ積極的に投資しています。

およそ3年前のWBSのインタビューでも日本企業への関心を明らかにしていました。

KKRのヘンリー・クラビス共同CEO、

今日本企業に最も注目している。経営資源を集中的に投資していく。

KKRはテレビ東京の取材に対し、「東芝の件に関してはコメントできない」としましたが、こうしたファンドによる綱引きが表面化したことで4月14日の株式市場では・・・

伊大知明宏記者、

買い取り価格がさらに引き上げられるとの見方から今日の東芝株、年初来高値を更新しました。

取引開始直後から株価は5%以上上昇しました。

東芝がなぜ世界の投資家から注目されているのでしょうか。

東芝は売上高が3兆円を超え、エネルギーやインフラ事業に加え、さまざまな半導体で高い競争力をもつ企業です。

また安全保障分野でも国内防衛産業の一翼を担っています。

エース経済研究所のシニアアナリスト、安田秀樹さん、

多種多様なBtoBビジネスを中心に安定的に収益が出るようなビジネスモデルに変わりつつある。

世界的に半導体の需給が逼迫している中で半導体のフラッシュメモリーで世界シェア2位のキオクシアの株式を4割保有しています。

このため投資ファンドも東芝の企業価値に注目しています。

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