
突然のトップ交代となった東芝。綱川智社長が3月1日付けで退任し、代わって島田太郎執行役上席常務が新社長に就任するという人事が正式に発表されました。

先月、2分割案を発表したその矢先にトップが交代するという異例に事態となりました。新たな体制で経営を立て直すことはできるのでしょうか。

"迷走"東芝トップ電撃交代!なぜ?どうなる「会社分割」
午後3時。

東芝の綱川智社長。
東芝グループの未来への進化に向け自信を持って引き継ぐことができた。

3月1日に電撃的に退任を発表した綱川社長。その後任は…
東芝の島田太郎新社長。
私は伝統ある会社でデジタルが分かる初めての社長。

成長と高収益を実現し、優れた技術開発に傾注していきたい。

新社長に就任したのは島田太郎執行役上席常務。2018年にドイツの機械大手シーメンスから東芝に入社したデータ分野のスペシャリストです。

デジタル事業を強化したい当時の車谷社長が中華料理店で口説き落として引き入れたという人材。

しかし、なぜこのタイミングでの社長交代なのか。
東芝 社長交代の舞台裏

2021年4月、物言う株主との対立などの影響で車谷社長が突如辞任。暫定的に綱川社長が再登板しました。

その後、綱川社長は2021年11月に東芝の3分割案を発表しましたが一部の大株主が猛反対。

それを受けて今年2月に2分割案に修正していました。

関係者によると2分割案の発表後も株主からの支持が得られていないため体制刷新が早まったのではないかという見方があります。

新社長は2分割案について問われると…

分割計画については予定通り進捗をする予定。

全てのステークホルダー(利害関係者)の意見を真摯に受け止め、全てのオプションを検討し、実行していく所存。

分割案の見直しや非上場化にも含みを持たせました。

揺れ動く経営に現場の社員は…
事前に全然何もなくてネットニュースで休憩時間中に見た。

いつもの毎回のこと。もう慣れてしまっている。

会社がつぶれなければいい。

新社長は東芝をどう導くのか、WBSは2021年秋に島田氏を単独取材。そこで力強く語っていたのは…

デジタルの時代は電子の時代だった。

これからは量子の時代が来る。

性能ははるかに中国製を上回っている。

東芝が力を入れる量子暗号通信技術。絶対に解読されないうという次世代通信の技術で、島田氏はその開発を統括してきました。

今回の人事について専門家は…
早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授。
島田新社長は技術がわかる。もともとエンジニア出身。

新しい分野で新しいビジネスを作るという旗を振ってきた張本人。

技術が分かる方が会社の経営を担う意味で非常に期待しているし評価できる。

今後の課題については…
分割案がおそらくメインだと思うが、非上場化やもしかしたら分割案の見直しも臨時株主総会に向けて全くないわけではない。

短期的には注視する必要がある。
