旅行大手のHISが傘下のテーマパーク「ハウステンボス」の売却を検討していることが分かりました。売却額は数百億円とみられ今後も営業を続ける方針と見られますが、一体なぜこのタイミングなのでしょうか・
HIS ハウステンボス売却へ!来園者は驚き「どうなるのか」
7月21日午後4時すぎ、ハウステンボスを訪れると人はまばらでした。突如湧いた売却話に来園者は…
来園者

知らなかった。
来園者

初めて聞きました。びっくり。「どうなるんだろう」と思ってしまう。
香港の投資会社などへの売却が想定されていて、その売却額は数百億円規模とみられています。
ハウステンボスの開業は1992年。九州を代表する大型テーマパークとして期待されましたが、2003年に会社更生法の適用を申請して経営破綻しました。
ハウステンボス
森山社長(当時)

2,200億円にのぼる初期投資負担が重く。
その後、投資会社の傘下に入り、2010年にはHISが買収。人気リゾート施設として生まれ変わりました。
しかし関係者によるとこれまで何度となく中国系ファンドなどから買収を持ちかけられていたといいます。
ハウステンボス関係者

ハウステンボスは長崎が誘致を進めるIR=統合型リゾート施設の建設予定地に決定しているから、これが決まれば数百億円でも安い買い物だ。
海外旅行の需要低迷や電力小売事業の損失で業績が悪化しているHIS。売却によって得る資金で財務状況の改善を目指す狙いがあるみられます。
ハウステンボス側は…
ハウステンボス

株式の譲渡を含めさまざまな検討を行っているが現時点において具体的に決定した事実はない。
とコメントしています。