連日の猛暑で待ち侘びていたという方も多いかもしれません。7月に入り各地で海開きが行われました。
神奈川県の逗子海岸では海の家がオープンし、海水浴客が訪れるなどいよいよ夏本番という雰囲気ですが、東京都心では7月1日も最高気温が37度に達し、これで7日連続35度以上の猛暑日となりました。
猛暑の1週間、消費の現場にはどんな変化があったのか、暑さによる経済効果を検証しました。
"猛暑ウィーク"経済効果は?
7月1日も全国6地点で40度超
田中瞳キャスター

ディズニーランドのスプラッシュマウンテンでは通常のときでもかなり濡れますが、この夏初めてさらに濡れるように調整しています。
乗ってみると…
番組スタッフ
絶叫アトラクション苦手?

田中瞳キャスター

苦手です。
嫌だ、怖い!
田中瞳キャスター

水で目が開けられません。想像以上の濡れ具合でした。
この猛暑の中だと気持ちが良いですね。
強い日差しによって濡れた顔もすぐに乾きます。それにしても…
田中瞳キャスター

見渡す限り雲がありませんし、汗が止まりません。
東京ディズニーランドはクーラーや扇風機を園内各所に設置するなど熱中症対策を強化。
また夏限定の涼し気なメニューも7月1日から提供を開始しました。
全国では7月1日は埼玉県などの6地点で最高気温が40度を超え、東京都では熱中症で252人が病院に搬送されました。
ビール需要増加 4割増さんも
こうした中…
原田修佑キャスター

きょうから東京プリンスホテルではビアガーデンが開かれているということで中を覗いてみます。
原田修佑キャスター
暑い中でのビールは?


最高、やはりビールが一番!
原田修佑キャスター
夜でも蒸し暑さがあるが?


ビールを飲めば全て忘れられる。
東京プリンスホテル
料飲部門支配人
海老原正寿さん

今週に入ってから予約はかなり増えてきている。
9月まで予約は入っている。
連日の猛暑でビールの需要が大幅に増加。ビールメーカーも対応に追われています。
キリンホールディングス
村岡桂さん

主力の「一番搾り」が6月20日の週に前週比で約1割増となっている。
販売好調のため増産体制を整えている。
キリンは業務用のビールを7月分を前の年と比べて1.4倍に増産することを決めました。
さらにビール以外でも一部のソフトドリンク「ソルティライチ」で出荷数が前の週から6割増化しました。
アサヒビールもサントリーも主力のビールの増産を7月から始めるなど各社猛暑が追い風となっています。
さらに追い風はスーパーにも。
スーパー"冷やしおでん"人気
原田修佑キャスター

こちらのスーパーでは冷やして楽しめる商品の需要が伸びているということで売り場を拡大したといいます。
クイーンズ伊勢丹 品川店では6月から冷たい食品などを集めた特設コーナーを設置。冷たいカットフルーツやそうめんなどは先週に比べ2倍の売れ行きだといいます。
さらに…
クイーンズ伊勢丹 品川店
一般食品担当
高添淳一チーフ

今回一番おすすめしたいのが冷やしおでん。
熱々がおいしい冬の定番おでんですが、冷やしてもおいしいとPRしたところ売り上げは去年に比べ3割増加。
ほかにも冬に売れる茶碗蒸しやカステラなども冷やしシリーズとしてヒットしています。
クイーンズ伊勢丹 品川店
一般食品担当
高添淳一チーフ

おでんなどを冷やして食べられるとお客様の目を引くのが大事。
各商品の売れ行きが上がると全体的に売上が伸びると思う。
百貨店「日傘特需」懸念も…
猛暑特需は百貨店でも。
人だかりができていたのは日傘売り場です。
横浜高島屋
髙田明宏店長

きょう1日で1,500本を超える売り上げになるのでは。
去年と比べると5倍以上。
ほかにも帽子、サングラスなど暑さや日差し対策商品が去年と同じ時期と比べて3倍以上売れているといいます。
こうした猛暑による消費への影響を専門家はこう分析します。
第一生命経済研究所
主席エコノミスト
永濱利廣さん

気温が1度上がると個人消費が3,000億円程度上がる。
ただ活況に見える百貨店側にはある懸念が…
横浜高島屋
髙田明宏店長

猛暑の日々が続くとお出かけの足が少し鈍ることが考えられる。
記録的な猛暑だった2018年、こちらの店舗入店者数は例年に比べて5%ほど減ったといいます。
商店街 高齢者"外出控え"も
暑さが続き人手が遠のいているのが巣鴨です。午後2時すぎ、いつもは多くの高齢者が行き交う通りも外出を控えているのでしょうか、7月1日は若い人だけでした。
衣料品店

ここは特に年配の方が多いから、あまりに暑いと見ての通り人が少ない。
購入者の外出控えで売り上げにも影響が…
和菓子店

もう全然ひま。
この時間だと大福がなくなったり、団子がなくなったりするが、今のところは品物は全部そろっている。