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[WBS] 活況!「もう一つのモーターショー」!費用1億円以上の車も…

2019年1月12日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

国内の新車販売が頭打ちとなっている中、年々人気が高まっているという自動車のイベントがあります。

1月11日から始まったカスタムカーの祭典「東京オートサロン」です。

平日にもかかわらず熱気に包まれていて、わざわざこのイベントで新型車を発表するメーカーもあるほどです。

その狙いを取材してきました。

東京オートサロン

[blogcard url="https://www.tokyoautosalon.jp/"]

1月11日から3日間開催される東京オートサロン2019。

相内優香キャスター、

こちらフェラーリですね、そしてランボルギーニといったスポーツカーや、そしてあちらアウディの車体が迷彩柄にドレスアップしています。

東京オートサロンはこうしたスポーツカーやカスタムカーが集まる祭典となっています。

光をまとうスポーツカーに、原型を失ったカスタムカー。

展示数は906台に上り過去最多を更新しました。

これは面白いデザインですね。

こちらはイタリアの超高級自動車メーカー「パガーニ」のゾンダ。

ウィンズの山田勝久さんは、

純正パーツはほとんどない。全部カスタマイズされている。

1億円以上はかかっている。

カスタム費用は1億円以上、同じ車をもう1台買えるほどです。

ハンドルもカーボン、エンジンはメルセデス・ベンツ、シートはエルメス製だということです。

車離れという話はあるが、特殊な車が好きな人は多くなっている感じ。

自動車メーカーが威信をかけて最新技術をアピールするモーターショーが縮小傾向の中、オートサロンは年々拡大しています。

何が心を掴んでいるのでしょうか?

「どちらが楽しめる?」

オートサロン。

見たことない車が出てくるので楽しめる。

ディーラーで売っているような車ではない車を売っているのが魅力。

世の中にたった1台、移動手段以上の価値を求める人を魅了しているのです。

トヨタ自動車株式会社

[blogcard url="https://toyota.jp/index.html"]

こうした需要を取り込もうと自動車メーカーも動き始めています。

そんな中、ひときわ注目を集めていたのが、トヨタ自動車が展開するスポーツカーブランド「ガズーレーシング」のブースです。

ここで車ファンが待ち望んでいたある車が発表されました。

トヨタ自動車の友山茂樹副社長は、

スープラで再びGT500を戦う。

その夢をかなえるマシンこそスープラスーパーGTコンセプト。

2020年シーズンの国内自動車レース「スーパーGT」に参戦するスポーツカー、スープラのコンセプトモデルです。

生産終了から17年の時を経ての復活。

これはトヨタにとっての悲願でした。

愛車という言葉があるように人が車に持つ感情は移動手段だけでなく愛馬のような感情があると思う。

それを呼び起こしていくのも車メーカーにとって非常に大事なこと。

そこでトヨタのガズーレーシングでは市販車をカスタマイズし、走行性を高めたモデルを続々投入。

自社でカスタムパーツまで手掛けます。

その背景にはトヨタの危機感がありました。

自動運転やカーシェアなどが進み、車が単なる移動手段の意味合いを強めているためです。

こうした中、オートサロンはトヨタの姿勢をファンに見せる絶好の機会だといいます。

オートサロンは車好きが日本中から集まるイベントなので、われわれも車好きの部隊なので、そこで一つの共感を生み出したい。

日産自動車株式会社

[blogcard url="http://www.nissan.co.jp/"]

さらに日産自動車もニスモとオーテック、傘下の2つのスポーツブランドを全面に押し出しました。

中でも注目を集めたのが…

オーテックジャパンの片桐隆夫社長は、

オーテックが培ってきた匠の技、クラフトマンシップをいかしてお客様の個性をより引き立てるプレミアム内装の特別注文仕様のプログラム。

発表したのは内装を完全受注で仕上げるサービス。

シートの色や素材に加え、ステアリングの縫い目のデザインまでもがオーダーメイドで注文可能。

お客様の好みを職人が手作業で仕立てるといいます。

三菱自動車工業株式会社

[blogcard url="https://www.mitsubishi-motors.co.jp/"]

一方、カスタムカーだけではなく市販車を発表するメーカーも。

三菱自動車は半世紀の歴史を持つミニバンの新型「デリカD:5」を発表しました。

マツダ株式会社

[blogcard url="http://www.mazda.co.jp/"]

さらにマツダも…

各社カスタムカーをメインにしている中、マツダはカスタムカーではなく今年発売予定のマツダ3を国内初披露しました。

市販車をメインに据えたのです。

マツダ3はこれまで累計600万台を販売した主力モデル「アクセラ」の後継車種です。

ボディサイズを拡大したことで従来よりも力強いデザインを実現したほか、圧倒的な低燃費で定評があるスカイアクティブエンジンに新しい燃焼方式を採用、さらに進化させました。

世界初公開は去年11月のロサンゼルスモーターショーでしたが、日本でのお披露目にはこのオートサロンを選びました。

オートサロンにはよりお金をかけた、単価の高い車を好むお客様が集まります。

国内市場が頭打ちの中、自動車メーカーにとってオートサロンはこうしたお客様にアピールする大きなチャンスです。

マツダの青山裕大常務執行役員は、

車は単純に性能がいいハードウェアとしてだけでなくて車を通じてどのようなカーライフを豊かに作り上げていけるか、その可能性・機会をお客様に提案していきたいと思っているし、モーターショーやオートサロンなりの役割に準じて、それに沿ったメッセージ発信ができれば。

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