このストローをご覧ください。
これはロンドンのマクドナルドで5月から使われているものですが、普通のストローとは少し違います。
画面で見ると分かりづらいですが、触るとプラスチックとは全く違います。
実は紙でできたストローなんです。
ヨーロッパを始めとする世界各国でいまこのようにプラスチックの使用を控える脱プラスチックの気運が高まっています。
そんな中、プラスチックに代わるある素材を作り出した日本のベンチャー企業に注目が集まっています。
プラスチック
[blogcard url="https://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html"]
ロンドン市内にあるマクドナルド。
飲み物を買ってみると、
渡されたこちらのストローは紙でできています。
問題なく飲めます。
プラスチックゴミによる河川などの汚染が問題となっているイギリス。
2018年1月にはこの先25年間で不要なプラスチックの使用を抑えるとする環境対策が発表されました。
今回のマクドナルドの対応にロンドン市民は、
環境に良いことだと思う。
イギリスを始めEUではプラスチックによる海洋生物への被害も深刻だとして脱プラスチックの動きが加速。
EUの行政執行機関である欧州委員会では再利用できないプラスチック包装の数量に応じて今後、加盟国への課税を検討しているほか、フランスでは2020年1月から使い捨てのプラスチック製カップや皿を禁止する施行されます。
株式会社TBM
[blogcard url="https://tb-m.com/"]
そんな中、注目を集めるある日本企業が…
過去にWBSで取材したLIMEX(ライメックス)という新素材を開発したベンチャー企業、TBMです。
[blogcard url="https://lovely-lovely.net/business/tb-m-2"]
ツルツルしていて頑丈そうなんですが…
耐久性抜群で水濡れにも強い。
紙の代替品として注目を集めたライメックス。
実はこのライメックス、プラスチックの代替品としても期待を集めています。
そしてEUで広がる脱プラスチックの動きに対応した新素材を開発したといいます。
山﨑敦義社長、
こちらが今日届いた「生分解性」のライメックス。
ライメックスは石灰石を主な原料として作られますが、一部に石油由来の樹脂が混ぜられています。
それをポリ乳酸というトウモロコシなど植物のデンプンから作られた樹脂に置き換えたのです。
通常の樹脂と比較しても機能的に劣らない。これを持ってヨーロッパに行く。
この新しいライメックス、早速EUから注目を集めていて5月23日からベルギーで開催されるSDGs(持続可能な開発目標)に関する国際的な会議でお披露目される予定。
会議のパンフレットにもライメックスが採用されました。
100%の生分解性ライメックスは非常にグローバルで求められている。これをなんとか打ち出したい。