工場見学が企業ミュージアムへと進化を遂げました。
固定ファンを作り出せ!
行列ができる企業ミュージアムのお客様を掴む秘訣とは?
企業ミュージアム
今、多くのお客様が押し寄せる企業ミュージアム。
見るのが中心の工場見学が進化し、体験をウリにした施設が続々と登場。
お得な観光スポットとして注目されています。
旅行情報誌「じゃらん」関東・東北の西尚子編集長は、
楽しんで、学んで、何かもらって帰れる。完全にレジャー施設の1つ。
人気を競い合う企業ミュージアム。
そのランキングの行方は?
7位~10位
7位 | 山梨・北杜市 | 1,000円 | サントリー白州蒸溜所ツアー |
8位 | 神奈川・藤沢市 | 無料 | ヤクルト ビューティエンス体感ツアー |
9位 | 茨木・大洗町 | 無料 | かねふく めんたいパーク大洗 |
10位 | 神奈川・横浜市 | 無料 | 崎陽軒 横浜工場 |
関東近郊の企業ミュージアムランキング。
7位から10位はこちら。
ほとんどが無料で楽しめます。
株式会社ヤクルト本社
[blogcard url="http://www.yakult.co.jp/"]
このうち8位はあるツアーを行っているヤクルト本社湘南化粧品工場。
ヤクルトの化粧品を体感できるツアー。
落ち着いた雰囲気のホールで参加者が試しているのはヤクルトが作っている化粧品。
飲料の研究から生まれた乳酸菌を発酵させたエキスが主原料で60年以上前から開発・販売をしていますが…
武藤大介工場長、
飲むヤクルトはみんな知っているが化粧品は知らない人がほとんど。ヤクルトが化粧品をやっていることを知ってもらうことが目的。
認知度を上げるため10年前に始めたこのツアー。
こちらが10万円のクリーム。
シリーズの化粧品を自由に試せる時間には高級美容クリームを大盤振る舞い。
皆さん、すっかり夢中のようです。
すべすべ。夢のよう。
ほかにも、手を顔に見立て正しい洗顔方法を教わる講座や生産ラインの見学もある盛りだくさんの90分。
参加費無料にもかかわらずお土産まで。
中身は化粧品のサンプルセットです。
北海道から来た。いいものだと実感するのが目的。十分達成できた。
7位~10位
4位 | 東京・大田区 | 無料 | JAL工場見学 ~SKY MUSEUM~ |
5位 | 茨城・取手市 | 無料 | キリンビール取手工場 |
6位 | 東京・大田区 | 無料 | ヤマトHD 羽田クロノゲート |
続いて4位から6位。
いずれも無料で楽しめます。
ヤマトホールディングス株式会社
[blogcard url="http://www.yamato-hd.co.jp/"]
6位は宅急便でお馴染み、ヤマトホールディングスの施設です。
2013年にできた羽田クロノゲートは延べ床面積が東京ドーム4個分の巨大物流ターミナル。
見学コースでは便利な宅急便を支える最先端の物流システムを見ることができます。
スキャナーでバーコードの情報を読み取り、行き先の地域ごとに荷物を自動で仕分ける仕組み。
子供たちも興味津々です。
すごく速くてシュッと荷物が行く。
さらに荷物のピッキング作業を疑似体験。
ピックアップした文房具はそのまま1人3点をお土産にできます。
羽田クロノゲートの奥井奈津美さん、
荷持がどのように仕分けられているか実際に見てもらい安心して宅急便を利用してもらいたい。
そして意外にもこの日の参加者の半数がビジネス目的。
こちらの女性は企業研修で物流について学び、実際の現場に興味を持ったといいます。
最先端の技術を現場で見ることで速度感や人の動き方を見られて実体験として覚えられるのでよかった。
2位~3位
2位 | 神奈川・横浜市 | 大人500円 | カップヌードルミュージアム横浜 |
3位 | 埼玉・さいたま市 | 大人1,000円 | 鉄道博物館 |
残すはトップ3。
2位と3位は観光名所として定着したこちら。
ともに有料の施設ながら上位に食い込みました。
3位の鉄道博物館は7月に新館をオープンする予定です。
1位
1位 | 東京・調布市 | 無料 | キユーピーマヨテラス |
キユーピー株式会社
[blogcard url="https://www.kewpie.co.jp/"]
そして1位はマヨネーズでお馴染み、キユーピーのマヨテラス。
2014年オープン、見学は無料で2ヶ月先まで予約が埋まっています。
工場の設備を体験できるコーナーなど見どころたっぷり。
一番のお楽しみはオリジナルのソースづくりです。
様々な調味料とマヨネーズを組み合わせて自分だけの美味しさを探求します。
ちなみに一番人気は、
マーマレードとマヨネーズ。
味が想像できませんが…
食べやすくてマヨネーズで味が優しくなっておいしい。
同じようなものばかり使っていたがいろいろ使ってみたいと思った。
キユーピーの山口ルリ子さんは、
帰る時には「ファンになった」という声をたくさんもらう。何度来ても楽しめる施設を目指したい。
進化する企業ミュージアム。
積極的なファンづくりに欠かせない場所になりつつあります。