ミラノ・サローネ
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2016年4月12日にイタリアのミラノで開かれていた世界最大の家具見本市「ミラノ・サローネ」が開催されました。
東京ドーム約10個分の展示会場に2,000を超える企業や個人が出展しています。
世界中から集ったバイヤーが商談するなかに日本人の姿もあります。
株式会社アルフレックス ジャパン
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株式会社アルフレックス ジャパンの稲川達雄常務取締役は
何億円ものビジネスがこの会場でブランドごとに起きている。日本の展示会では考えられない。
出展企業
ミラノ・サローネには家具とは関係のないトヨタ自動車株式会社や旭硝子株式会社などもヨーロッパでのブランドPRのために出展しています。
アイシン精機株式会社
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大手自動車部品メーカーのアイシン精機株式会社。
ミラノ・サローネの開催2日前にアイシン精機株式会社のブースに居たのは吉本英樹さんでした。
吉本英樹さんはアイシン精機株式会社からブランドイメージに合った展示品の制作を受けていました。
最終のセンサーの感度チェックです。
触ると光るパネル。
大きな樹の幹を表現していて、天井には葉の代わりに部品メーカーの技術を表す多くのギアが付いています。
アイシン精機株式会社がつくる部品で自動車が走って豊かな社会を築いている。社会をひたむきに支え続けるアイシン精機株式会社の姿を表現したかった。
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吉本英樹さん
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吉本英樹さんにとってミラノ・サローネは特別なステージ。
ミラノ・サローネが開催される少し前、イギリスのロンドン郊外の一軒家の中で吉本英樹さんは電気部品やコードと格闘していました。
吉本英樹さんは実は家具職人です。
まったく新しいタイプの家具を作っています。
作っていたのはテーブル。
取り付けていた電気部品は空気を出すポンプです。
その上から特殊な液体を流し込み完成したのが「泡の出るテーブル[Kihou Coffee Table]」。
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ポンプが泡を出すと電球が光り鮮やかな色が出る仕組みのテーブルです。
まだ試作品ですがロンドン市内の高級レストランから購入の問い合わせが入っています。
ソープディスペンサー[Shabon]
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手で洗うソープディスペンサーの新しい提案です。
スイッチを入れると石鹸を含んだ泡が徐々に膨らんでいきます。
電子制御で泡がこぼれることを防いでいます。
バルーン型のライト[Fluff]
他にもヘリウムを注入して宙に浮くバルーン型のライト[Fluff]などを開発しています。
[blogcard url="http://www.tangent.uk.com/collection/fluff/"]
アメリカのコンサート会場が10個購入したそうです。
生活について
少しずつ製品は売れ始めているそうですが
これだけで自分の生活が豊かになるわけではない。
まだ生活していくのがやっとの現状らしいです。
地元の日本人中学生の家庭教師のアルバイトで生活費の一部を工面しています。
自分の作った家具を売って、今の生活から抜け出したい。
そんな吉本英樹さんにとって今回のアイシン精機株式会社のプロジェクトは大きなチャンス。
家具ではないですが、ミラノで注目を浴びれば、世界に向け製品をアピールできます。
ミラノ・サローネ
アイシン精機株式会社から依頼のあった吉本英樹さんの作品が完成しました。
樹の幹に何度か触ると作品全体が一斉に光る仕組みが組み込まれています。
お客様の反応
アイシン精機株式会社という会社は知らなかったが、これで少し分かった。
デザインはとても洗練されている。周りに調和した良いデザインだ。
岡雄一郎部長
展示を発注したアイシン精機株式会社デザイン部の岡雄一郎部長は
アイシン精機株式会社は自動車部品を作っているので一般ユーザーと会うことはないが、黒子のアイシン精機株式会社も人の見えないところで働いている。それが空間で表現できて良かった。
吉本英樹さんの仕事は受け入れられたようです。
今後のビジネスの展望
今後のステップアップにつながると思う。家庭教師のアルバイトをすぐにやめられるか分からないが、徐々に本業で成功していきたい。
ミラノ・サローネでは優れた6作品に「ミラノデザインアワード」という賞が授与されます。
吉本英樹さんの作品を含むアイシン精機株式会社がこの賞を受賞しました。