株式会社吉野家ホールディングス
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会社吉野家ホールディングスの河村泰貴社長はいいます。
新しいサービスはデジタルボトルキープ。本日からダウンロード可能となった吉野家アプリの1つの機能。
吉野家が7月20日から全国540の店舗で始めたデジタルボトルキープ。
スマートフォンで吉野家独自のアプリをダウンロードしてビールや焼酎の仮想マイボトルを購入すると10杯分が通常価格より500円安くなるというものです。
実は吉野家がこのアプリを導入するのにはある事情があります。
4月から単価の安い豚丼を復活させた結果、客数は増えたものの客単価は減ってしまったのです。
さらに吉野家が3年前に始めた「吉呑み」。いわゆるチョイ飲みは他の外食産業も導入し始め、差別化が難しくなってきています。
今回のデジタルボトルキープはチョイ飲み需要をテコ入れしつつ、競業他社と差別化することで客単価と客数の両方を押し上げる効果が期待できます。
河村泰貴社長
河村泰貴社長を直撃しました。
客単価を上げながら客数を増やすツールに?
そうなるといい。重視しているのは客数アップ。客単価が上がりすぎると利用頻度が下がるので上がりすぎないようにしないと。
吉野家西五反田一丁目店
早速、吉野家でデジタルボトルキープについて聞いてみると
結構いい。どの店でもボトルキープを使えるのは。
これで安くなったら、みんなアプリをやるのでは。
河村泰貴社長
実は吉野家がアプリを使った新たなサービスを導入したのには、もうひとつ大きな狙いがありました。
いろいろなサービスを考えた上で顧客データをとれるメリットは大きいか?
吉野家でいうと、どのくらいの頻度で飲んでいるかを把握できる。それが将来どんなサービスにつながるか考えていく。
また今後、酒以外のメニューでも新サービスを導入する可能性を示唆しました。
グループである、すしの「京樽」で「いけす買い」とか、吉野家で言うと「牛の1頭買い」などもお客様のご要望があればできる。
株式会社あきんどスシロー
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回転寿司のスシローもアプリを使った集客に力を入れています。
スシロー調布店の大鹿友宏店長は
休日は半数ぐらいの客がスマートフォンでアプリを使用している。
こちらはスマートフォンで予約ができるアプリ。2015年2月に導入し、これまでに430万件もダウンロードされています。
当初は混雑緩和を目的に導入したアプリですが、それ以外の活用も進めています。
5月からは、このアプリで予約するとポイントが貯まり、そのポイント数によって料金の割引が受けられるサービスを始めました。
狙いはリピート客の増加です。
1日に何件かは割引きを使うお客様がいる。反応はいい。
IT技術
実は株式会社あきんどスシロー、今回のアプリだけでなく早くから店舗運営にITを取り入れています。
2002年にはどのネタが、どれだけ売れたかを日々記録し、その実績によってレーンに流すネタを決める「回転すし総合管理システム」を導入。
今後はこのシステムとアプリで予約するお客様の属性や好みをビッグデータとして分析し、さらに精度を高める考えです。
外食大手はアプリを使ってお客様を集めることはもちろん、それぞれのお店の特徴に合わせた独自のアプリでサービスの向上や利益率を高めることに取り組み出しています。