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[WBS] 【ロングセラー研究所】ミニ四駆

2016年8月2日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

株式会社タミヤ

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千葉県松戸市にあるホビーショップ「ハチピー模型店」。

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子供が手にしているのは「ミニ四駆」。

モーターで動くオモチャのマシンです。

お店の脇にはミニ四駆用のレース上も設置されています。

発売から30年以上、今は3回目となるブームの真っ最中です。

改造して早くすることが楽しい。

みんあと対決するのが楽しい。

累計の販売台数は1億7,500万台。

何が子供たちを魅了し続けているのか?

ミニ四駆の歴史

1980年代、ミニ四駆が誕生する前、流行していたのは無線で操縦できるマシン「RCカー」です。価格が1万円以上したため、どちらかといえば大人の趣味でした。

そこで子供たちが遊べるマシンを作ろうと動いたのが模型メーカーの株式会社タミヤでした。

営業部の上田琢磨主任は

当時ラジコンは子供たちにとって高嶺の花で手の届かない価格だった。「子供でも楽しめる価格帯のもの」という考えがミニ四駆の誕生になった。

多くの子供の手に届くようミニ四駆は価格を600円に設定。

構造もシンプルにして単三電池2本で動く小さなモーターを搭載しました。

こうして1986年にレーサータイプのミニ四駆を発売しました。

しかし当初はあまり売れませんでした。

「速く走らせたい。もっと速さが欲しい」という意見が子供たちから生まれた。

モーターが小さいため当時のミニ四駆の速度は時速10kmほどと遅かったのです。

そこで翌年の1987年に株式会社タミヤは時速20km程度を出せる高性能のモーター「ハイパーミニモーター(360円)」を発売しました。

その1年後の1988年にはミニ四駆のレース「第一回ミニ四駆日本選手権」を全国16ヶ所で開催します。

スピードを求める子供の声に素早く反応したことでミニ四駆は一大ブームになりました。

発売からわずか4年で累計販売台数は5,000万台を突破しました。

分析1:子供の要望に素早く応え続けました。

ミニ四駆の進化

しかしモーターの性能が上がり、時速20kmを超えるようになると今度はコースから飛び出してしまうマシンが続出します。

「ミニ四駆の進化もここまでか」と思われた時、ある子供のマシンが開発者の目にとまりました。

すごいね、これ。

その子のマシンの両脇には洋服のボタンが取り付けられていました。

このボタンが壁と接触するときに回転することで、衝撃を和らげマシンのコースアウトを防いでいました。

これを見て株式会社タミヤはガイドローラーと呼ばれるカスタム用部品を発売。

ミニ四駆がさらなるスピードを追求することを可能にしました。

このローラーの発売をきっかけに様々なカスタム用部品が開発され、今では500種類以上になりました。

すると自分だけの1台を作ることが出来るという、新たな魅力が生まれ第二次ブームが到来しました。

1997年には累計販売台数が1億台を突破しました。

分析2:子供の創造性に着目。

第三次ブーム

3度目のブームのきっかけは今から4年前。

2012年に始めて大人を対象にした全国大会を開催すると、子供の頃にミニ四駆に夢中になった大人たちが集まりました。

そして再び子供へ。

その時々のお客様のニーズをつかむことで、またブームを起こしました。

お客様の方がミニ四駆を知っている。いろいろな楽しみ方があって想定外の面白さがみられる。

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