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[WBS]"分身ロボット"カフェが開業!寝たきりの人でも働ける[株式会社オリィ研究所]

2021年6月21日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ロボットが器用にコーヒーを入れています。実は難病で寝たきりの人などがロボットを自宅から遠隔操作をしてコーヒーを入れる仕事をしています。

人工知能ではなく、リアルな人とロボットが融合した分身ロボットがもたらす未来とはどのようなものなのでしょうか。

株式会社オリィ研究所

[blogcard url="https://orylab.com/"]

都内に6月21日にオープンしたカフェ「分身ロボットカフェDAWN ver.β」。

一体どんな店なのでしょうか。

早速、ロボットが出迎えてくれました。そして中に進んでいきますと1つ1つのテーブルの上にも小さなロボットが設置されています。

テーブルに着くと、

こんにちは。

本日、こちらの席を担当するマサと申します。よろしくお願いします。

テーブル上で可愛らしく動くロボット「OriHime(オリヒメ)」。

操作しているのは都内に住む永廣柾人さん。

脊髄性筋萎縮という難病で寝たきりの生活をしています。

永廣さんは口元に設置した青いコントローラーを唇を使って操作。

いろいろなジェスチャーがあるので。

コミカルなロボットの動きは画面の右側にあるボタンを押すことで動く仕組みです。

カフェを運営するのはオリヒメを開発したオリィ研究所。所長の吉藤オリィさんは、

分身ロボットカフェのメンバーたちは全国各地から参加。東京で働くことができる。

3年前から期間限定カフェの実験を重ね、今回、常設店舗としてオープンしました。

3年前の実験から参加する永廣さんは…

「働き始める前と今で気持ちに変化は?」

ロボットを使えばできないことはないと思うようになり、ポジティブになれた。

この店が生まれたきっかけには吉藤さんが会ったある男性の存在があります。

7年前、WBSは吉藤さんに取材。当時、秘書として働いていたのは番田雄太さん。

4歳の時の交通事故がきっかけで20年以上寝たきりの生活をしていました。

病院にいると孤独で人と社会との関わりがなくてつらかった。

背景にあるのは日本の障害者雇用の厳しい現状。民間企業において法律に定められた障害者の雇用率を達成している割合は半分に届いていません。

吉藤さんと番田さんは多くの寝たきりの人が働けるカフェを作ろうと決心。しかし、番田さんは4年前に他界しました。

1つのモデルになれば、友だちを作ったり、社会参加しやすいのではないか。

また、このロボットを活用するのは障害者だけではありません。海の向こう、オーストラリアに住みながら働く健常者もいます。

オリヒメごと働く場所を増やすということを検証していきたい。

この先、寝たきりになっていく私たちもどうやって楽しく生きていけばいいか、そうしたロードマップを引きやすいのではないか。

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