スズキの鈴木修会長が6月の株主総会後に退任すると発表しました。
40年以上に渡ってスズキを率いて販売台数300万台を超える世界的なメーカーに育てました。
100年に1度といわれる変革期を迎える自動車業界。会長の退任後、スズキの経営はどうなっていくのでしょうか。
スズキ株式会社
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スズキの鈴木修会長、
生きがいは仕事。人間は仕事を放棄したら死んでしまう。
挑戦することは人生である。
スズキの鈴木修会長、91歳。1978年の社長就任以降、40年以上に渡り経営の一線に立ち続けられた理由について聞かれ、こう答えました。
スズキといえば軽自動車。
修会長は1円単位でコスト削減を推進し、安くて運転しやすい軽自動車を提供。
軽が"庶民の足"として普及するのに貢献しました。
修会長は過去にその価値について、
小さい中でより小さく、より性能をあげて、より軽く作る。
「軽自動車はまだ進化できる?」
できるできないじゃなく、進化しないといけない。
軽自動車は日本独自の規格ですが1981年、当時世界一の自動車メーカーだったアメリカのGM(ゼネラルモーターズ)と提携するなど小型車とし世界にも打って出ました。
83年にはまだ日本の自動車メーカーが進出していなかったインド市場に目をつけ、現地での自動車生産に乗り出しました。
インド市場ではおよそ5割のシェアを握る最大手の地位を確立しています。
インド子会社はスズキの会社というより、「おらが会社」とインドの人々が言っている。
重要なマーケットだ。
2015年には長男の俊宏氏に社長の座を譲りましたが、19年のトヨタ自動車との資本業務提携など大きな決断には修会長が関わってきました。
現在、自動車業界では自動運転、電動化など"CASE"と呼ばれる大きな変革が進んでいます。
ただ低価格が魅力の軽自動車では電池やカメラなど追加のコストがかかる電動化や自動運転が難しいといわれています。
40年以上に渡りスズキを引っ張ってきた修会長が完全に退いた後、俊宏社長には大きな課題が残ります。
中期経営計画を発表した。まずはこれをやり切る。
軽自動車を守る。守り抜くことが私のやるべきこと。