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[WBS][コロナクライシス 経済回復への道]東京から2時間の村に移住者続々![小菅村]

2020年8月11日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

小菅村

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新型コロナの感染拡大によって移住先として注目されている村があります。

東京都心から車でおよそ2時間の所に位置する山梨県小菅村。

人口700人ほどの小さな村です。

道の駅にあるレストラン「源流レストラン」。

シェフを務める大原潔さんは3月に千葉県松戸市から小菅村に移住してきました。

ダイヤモンド・プリンセスの騒ぎの頃、ちょうど引っ越してきた。

早く引っ越したいという思いが強かった。

大原さんは妻と5歳の息子と3人暮らし。

息子とってより安全で自然に囲まれて生活できる場所を探していたといいます。

人口密度の高い所より低い所に移った方が感染のリスクが低いと思う。

引っ越してきてよかったと実感。

今年に入ってから小菅村に移住した人は30人。

元々小菅村では移住者を積極的に受け入れていましたが新型コロナでさらに希望者が増え、移住組が人口の20%ほどに上っています。

村に工場を持つ企業にも動きが…

東京・渋谷区に本社があるクラフトビールメーカーの醸造施設。

山椒入りのビールや山の湧水で作る山梨県産の桃を使った商品などが売り上げを伸ばしています。

いま本社で勤務する従業員はテレワークに。取引先との商談もオンラインに切り替わりました。

今後、本社を小菅村に移転する計画です。

ファーイーストブルーイングの山田司朗社長、

生活に対する考え方が変わってどんどん田舎(地方)に住む生活に目を向けている状況なのではないか。

またこの村で注目を集めているのが150年以上前の古民家を改装して去年オープンしたホテルです。

デザイン性の高さなどが人気でここに宿泊したことがきっかけて移住の検討を始めた人がいるといいます。

先週末、このホテルに新たな展開が…

小菅村の舩木直美村長、

今のコロナに負けないようにコロナ対策を逆手にとって村の魅力を発信したい。

古民家ホテルのメインの建物からおよそ1km離れた場所に新たな客室をオープンさせたのです。

その名も「崖の家」。

横に回ると崖の縁に立っています。

ホテルを運営するさとゆめの嶋田俊平社長、

村の人は急峻な崖の縁や日陰に住む。

村の人の暮らしを発信したい。

100年ほど前に建てられ空き家になっていた民家を客室として大規模に改修しました。

中はテーブルと一体化したアイランドキッチンを備えモダンな空間に。

屋根や柱などはそのまま残しました。

部屋の崖側には大きな窓が設置されていて山の景色が一面に広がります。

価格は1泊2食付きで1人3万円から。

村に点在する空き家を宿泊場所にする分散型ホテルでチェックインとチェックアウトも部屋でするため感染リスクも低いといいます。

地元の食材を使った食事もこのホテルの売り。

先月以降首都圏からのお客様を中心にほぼ満室の状態が続いています。

都市に住む人の心のオアシスをいう期待を感じる。

われわれの存在価値、存在意義が高まっていると思う。

村人になっていく人を増やしたい。

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