国際的な問題となっているプラスチックごみを巡るニュースです。
環境省は都道府県などに対し、家庭から出るプラスチックごみに加え、企業が出す産業廃棄物のプラスチックごみも受け入れるように今月中に要請する方針を固めました。
日本はこれまでプラスチックごみをリサイクル資源として中国や東南アジアなどに輸出してきました。しかし、国際的な環境意識の高まりなどから中国をはじめ、輸入を規制する動きが広がっているため政府はプラスチックごみの国内での処理体制の拡充を進めています。
政府がプラスチックごみ対策を急ぐ中、企業でも再利用や代替品への切り替えの動きが広がっています。
ソーダストリーム株式会社
[blogcard url="http://www.sodastream.jp/"]
中国はもう世界のプラスチックごみを引き取ってくれない。
こう強調したのは家庭で炭酸水を作れる製品を販売するソーダストリームのダニエル・バーンバウムCEO。
プラスチックごみを資源として受け入れてきた中国や東南アジアの国々が輸入を制限して以降、国内ではプラスチックごみの処理が追いついていないのです。
ソーダストリームの製品には炭酸ボンベが内蔵されていて、ボタンを押すだけで簡単に家庭で炭酸水が作れます。
飲みたい時にその場で炭酸水が作れるためプラスチック製のペットボトルを使う必要がありません。
ソーダストリームは自社の製品を使ってもらうことでプラスチックごみを削減したい考えです。
この商品で何千本もの好きな炭酸飲料をプラスチックごみを出さずに飲める。
イケア・ジャパン株式会社
[blogcard url="https://www.ikea.com/jp/ja/"]
北欧家具大手のイケアも脱プラスチックの動きを強めています。
イケア・ジャパンの米倉実貴さん、
「キングスバッカ」というキッチン。実はペットボトルから再生したもの。
キッチンキャビネットのボードの表面部分は日本の使用済みペットボトルを利用。
私が通称「サババッグ」と呼んでいる。サバっぽくないですか。
アフリカのデザイナーとコラボした限定のトートバッグはポテトチップスの袋を作る時に出た廃材を利用しています。
よく見ると表面は銀色のポテトチップスの袋です。
まだ使い捨てプラスチック売っているが、2020年までに使い捨てプラスチックの廃止を目標として、今ほぼ完了しつつある。
株式会社TBM
[blogcard url="https://tb-m.com/limex/"]
脱プラスチックの動きは日本の企業でも。
一昨年、WBSが開発直後の様子を取材したこちらは石灰石と樹脂を原料とした新素材「ライメックス」です。
2年を経た今、大きな進化を遂げていました。
TBMの山﨑敦義社長、
これがライメックスバッグ。
「手触りは通常の買い物袋と同じ。」
みなさん、ストレスなく使えるものになってきた。
ライメックスを使い、従来のものと比べ石油由来原料の使用が少なくて済む買い物袋を去年12月に開発。
これはすでに東京・原宿などに店舗を持つカジュアルウェア専門店の買い物袋として採用されています。
ライメックスバッグの問い合わせはもう100件を超えている。
コスト削減の結果、価格をプラスチック製の買い物袋の1.5倍から2倍程度に抑えることができました。これは紙の買い物袋より安いということです。
さらに飲食店などで使われる看板もこれまでは石油由来の材料で作られてきました。これをライメックスに切り替えることでプラスチックの使用を減らせます。すでに一部ファストフード店が採用しています。
量産化が進むともっと価格は下がっていく。
持続可能な社会づくりにチーム一丸となって貢献していきたい。