湘南鎌倉総合病院
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緊急事態宣言が延長された神奈川県。2月2日の感染者は187人と減少していますが、入院患者は高止まりが続き、亡くなった人の数も減少傾向にはありません。
神奈川県鎌倉市にある新型コロナウイルス専門の医療施設。
今回、医師と看護師に小型カメラを預け、特別に隔離病棟の内部を撮影してもらいました。
調子どうですか?
手に付けていきますよ、検査の機械。
ここは新型コロナの患者の中でも人工呼吸器の必要がない「中等症」患者の治療に特化しています。
去年5月から1,000人近くの患者を治療してきた會田悦久医師。
一歩遅れている状態で入院するので悪化しやすい傾向にあるイメージ。
いま中等症の患者が重症化する事例が増えているというのです。
最近、毎日といっても過言ではないくらい亡くなる方が出ている。
病床の確保が困難になっている神奈川県では症状の軽い患者の入院を抑制。病状が悪化してからの入院となり治療が後手に回るケースも。
この施設では180症のベッドのうち半分ほどが埋まっています。
5人の医師と70人ほどの看護師をはじめ薬剤師、介護福祉士などで回していますがギリギリの体制です。
湘南鎌倉総合病院の宮國聡看護師、
15時間くらいトータルで隔離病棟内に入った夜勤もあった。
身体的にも精神的にも追い込まれた。
患者が一気に増えたので「俺たちがやらなきゃいけない」気持ちを持っていると思う。
ただ長い距離は走れない気がしている。
81歳の男性が息苦しさを訴えました。
苦しかった?
すごく苦しかった。
今は落ち着いてきた?
少し。
酸素吸入を1分間に60リットルという重症患者なみの特別な治療。
重症化した時に人工呼吸器を希望して治療するのであれば今の時点で重症者向けの病院に動いた方がいい。
決してそれを使ったから助かるとは言い切れない。
人工呼吸器は麻酔をしながらやる。
良くならなければ全身麻酔で知らない間に尽きてしまうかもしれない。
重症化しても人工呼吸器を使わずにここで治療し続ける選択肢も…
先生の考えは五分五分?
人工呼吸器までたどり着いている人だと結構厳しいかもしれない。
じゃあ、それ(やるということ)でお願いします。
重症化した場合、高度な治療を行う病院に転院し治療を受けることを希望しました。
高齢者に人工呼吸器を使ったとしても回復しないで亡くなってしまう可能性が高い。
乗り越えられたとしても結果的に他の合併症で無くなる可能性も高い。
高齢者でADL(日常生活動作)が低い人は人工呼吸器を適用させないケースが非常に多い。
こちらの女性は重症化しやすいとされる透析患者。治療の方針を確認します。
仮に酸素をたくさん吸わなきゃいけない状態になってしまった時に重症の病院に行くかどうか、どうお考えですか?
あんまり器具をつけたくないんですよ。
その時は寿命だと思って。
延命治療は望まないと答えました。
できる限りの治療は全力でやります。
患者が望む医療に向け現場の奮闘が続いています。
今回、全国で浮き彫りになったと思うが準備不足だったのは否めなくて、ベッドの数が足りなかったとか、人員不足が否めない。
緊急事態宣言を永久に続ければ患者は減るかもしれないが解除すれば当然増えてくると思う。
今回の教訓を活かさないと救える命も救えなくなるので準備が必要。