Nike
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10月6日、東京。
この日、大勢のランナーを集めてあるイベントが行われていました。
現れたのは陸上男子長距離のモハメド・ファラー選手。
2016年のリオオリンピック、ファラー選手は男子1万メートルのイギリス代表です。
武器は後半の驚異的な追い上げ。見事、金メダルに輝きました。
これまで4つの金メダルを獲得。生きる伝説です。
今後はフルマラソンに専念するというファラー選手。
選んだシューズはナイキの超厚底です。
ヴェイパーフライ4%を履くといつでも走り出せる感じがする。早く走るためのシューズだと思う。
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%
ヴェイパーフライはファラー選手を始め、世界のトップアスリートの意見を取り入れて開発。
様々なテストを繰り返しながら約3年の歳月を費やして完成しました。
そして2017年5月、ナイキはこの靴を履いて男子マラソンの世界記録超えを狙うイベント「Breaking 2」を開催。
特別な条件で走ったため正式な記録とは認められませんでしたが世界記録より2分以上速い2時間22秒でゴール。2時間切りの目前まで迫りました。
この靴、厚底ですが重さは片足180グラム。独自の素材でライバル商品と変わらない軽さを実現。レベルに合わせて3種類を用意しました。
ナイキ本社
アメリカ・オレゴン州。
郊外のベットタウンにナイキの本社があります。
あの厚底シューズはここで開発されました。
ナイキが誕生したのは約50年前。大学で陸上競技をしていた選手、フィル・ナイト氏とそのコーチ、ビル・バウワーマン氏によって設立されました。
その後、焼き菓子のワッフルを作る機械でオリジナルの靴底「ワッフルソール」を作成。これがヒットして現在では世界トップのスポーツメーカーに上り詰めました。
ナイキ本社の敷地内には広大な森があります。
この厚底シューズの取材でガイヤのカメラが初めて入りました。
中には陸上のトラックがあります。
ここではトップアスリートと様々な調査や研究をしています。
ゲン・ルオさん、ヴェイパーの開発責任者のひとりです。
厚底シューズ、ヴェイパーフライはここでトップアスリートに意見を聞きながら開発されました。
「正しい走り方」というのはある種の神話で、これが理想的な走り方というのはないんです。
走り方にはつま先から着地する「フォアフット」、足全体で着地する「ミッドフット」、かかとから着地する走り方といろんなタイプがありますが、この靴はいろんなランナーに試しましたが、どのランナーでも早く走ることができます。
どんなランナーでも速く走れる。
その秘密はシューズの中にありました。
これはヴェイパーフライの靴底ですが2つのパーツからできていて、その中にカーボンが入っています。
靴底の中に黒いカーボンの板が入っていました。
一般的なシューズで走ると着地して足で地面を蹴り出す瞬間、前が大きく曲がります。すると蹴り出した力が色んな方向に分散して無駄が生じます。
一方、ヴェイパーフライで走ると着地して足で地面を蹴り出す時、前が曲がる力でカーボンがしなりバネのような働きをしてくれます。そのため足のエネルギーを無駄なく使えるといいます。
厚底とカーボンで疲れにくいだけでなく速く走れるという最新技術。
実は今、マラソンシューズは薄底が常識。厚底シューズは型破りな挑戦です。
「ヴェイパーフライ」開発責任者、ブレット・スクールミースターさんは、
日本のメーカーはマラソンシューズを極限まで薄くすることに価値を置いていました。ヴェイパーフライはそれとは反対の作りですが試していただければ納得できると信じています。
日本は急成長を続けるランニングシューズの巨大市場。
ここに厚底シューズを投入し常識を覆そうとしています。
東洋大学
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埼玉県川越市。ここにナイキが目をつける日本のトップアスリートがいます。
東洋大学。箱根駅伝の優勝経験がある駅伝の名門です。
ナイキと契約しているあのファラー選手がやって来ました。
今日はあなたたちにウォームアップの仕方を教えます。
駅伝シーズンを前にファラー選手自ら指導するというのです。
選手たちが履いているのは厚底シューズ。
ナイキは有望校にウェアやシューズを提供。プロモーション効果を狙います。
金メダリストと走る貴重な体験。
いいよ、速い。みんな速いね。
この靴はどう違うの?
反発がいい。
ダメージが少ない。披露が少ない。本番で使用していないけど、いいと思う。
山本修二選手は東洋大学のエース。
出雲全日本大学選抜駅伝競走
10月9日、島根県出雲市。
この日、大学三大駅伝のひとつ、出雲駅伝が行われました。
箱根駅伝の前哨戦です。
各大学のエースが集まる第3区。東洋大学の山本選手の姿がありました。
出雲に持ち込んだシューズはヴェイパーフライ。本番で履くのはこれが初めてです。ファラー選手のサインがお守りです。
「クッション性」とか「バネ」を薄い靴より明らかに感じている。勢いづける走りをしたい。
ほかの選手の足元を見てみると底の薄いアディダスのシューズ。別の選手はミズノの薄底シューズ。
日本で人気の高い大学駅伝はシューズをPRできる絶好の機会です。
2区の選手がやってきました。山本選手、5位でタスキを受け取ります。
トップとの差は最初40秒ありました。しかしレース終盤、
先頭に出てきました!東洋大学の山本が先頭に出てきました。このエース区間、3区で大逆転が起きています。
ゴール前のラストスパート。わずかな差で青山学園にかわされ2位になりましたが山本選手、力を出し切りました。
6人の選手のうち5人が厚底シューズを履いた東洋大学は5位でフィニッシュ。
去年の9位から大きく順位を上げ次に繋がる結果となりました。
前半からスピードに乗ることができて後半も走りに負担なく足の運びができた。履いた人全員が自己ベストを縮められる靴だと思う。
販売開始
11月25日、東京・原宿。
ナイキの直営店に東洋大学の選手も履いたヴェイパーフライが入荷しました。
店のオープンと同時にお客様が店内に。
次々に試着していきます。
トレーニング用ですか?
東京マラソンで走る。
スピードを出すには底が薄い方がいいと思ったが価値観が180度変わった。
有名選手がいい記録を出したと聞くと使ってみたい。
常識破りの超厚底シューズ。
ナイキはこの新製品を武器に日本のマラソン市場でさらに存在感を高めようとしています。
「ヴェイパーフライ」開発責任者、ブレット・スクールミースターさんは、
どんな製品でも市場で販売できますが、ナイキは科学と実績でこの靴の良さを証明できます。日本のランニング市場は競争が激しいですが速く走りたい人全員に履いてほしい。
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