インターネット通販のAmazon.com(アマゾン・コム)。
アマゾンを率いてきたのが創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏です。アマゾンはこのベゾス氏がCEOを退任すると発表しました。後任に就く新たなSEOはどのような人物なのでしょうか?
WBSはその素顔を知る人に単独取材しました。
Amazon.com(アマゾン・コム)
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去年4月、物流施設で検温を受ける男性。Amazon.com(アマゾン・コム)のジェフ・ベゾスCEOです。
新型コロナによる巣ごもり需要でインターネット通販は好調が続いています。
アマゾンが2日に発表した20年10-12月期の決算は売上高が1年前と比べて44%増加。純利益も2.2倍に増えて、いずれも過去最高です。
アマゾンのほかにもアメリカの巨大IT企業はいずれも四半期の決算として過去最高益を更新。5社の純利益の合計は日本円でおよそ8兆2,000億円に上ります。
アマゾンは世界で一番大きな川です。
最高の品揃えを目指し、この名前にした。
今から8年ほど前、テレビ東京の番組で社名の由来を明かしたアマゾンのべゾスSEO。
1994年にアマゾンを創業し、時価総額が1兆ドルを超える巨大企業に成長させました。
創業から28年目の今年、ベゾス氏はCEOを退任し、会長に就くことになりました。
まさにいまアマゾンは最も独創的でCEOの移行には最適な時期だ。
後任のCEOとなるのがベゾス氏の最側近でクラウド部門を率いるアンディ・ジャシー氏です。
クラウドの歴史を振り返るとパンデミックがクラウドの採用を数年加速させたことがわかる。
ジャシー氏は53歳。1997年にアマゾンに入社し、アマゾンの成長を支えるクラウド事業のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を立ち上げました。
ジャシー氏とともに写真に収まるこちらの男性。
ジャシー氏とアマゾンで働いた経験を持つIT企業「ソラコム」の社長、玉川憲さんです。
クラウド事業の日本立ち上げの時は直接日本に来て指揮をしていた。
パッションとロジカルを持ちつつ、ものすごくロジカルで、われわれの間では「ビジネス・アスリート」と呼んでいた。
2011年に発生した東日本大震災。玉川さんは当時、日本で提供を始めた直後のクラウドサービスを使って義援金の募集サイトなどを支援しようと提案。その際にジェシー氏から届いたメッセージを憶えているといいます。
すぐに返事が返ってきて「もちろんやったほうがいい」と書いてあった。
「ただ宣伝に絶対使ってはいけない」と一言書いてあった。
判断力の早さも倫理的な姿勢も非常に感銘を受けた。
世界的に巨大IT企業への批判も強まる中、アマゾンをどのように成長させていくのか、ジャシー氏の手腕が早速試されます。