株式会社シリウス
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まず最初にやって来たのは東京・御徒町にある小さな雑居ビルの一室に事務所を構えるシリウスって会社。
会社は小さいけどガタイのいいこの方が亀井隆平社長。
我社は社員もパートも含めて8名の小さなベンチャー企業です。
そんなちっちゃな会社が2017年に発売したある家電製品がばんばん売れているらしい!
我が社の一芸家電はこれです。
お掃除用具で水洗いクリーナーヘッド「スイトル」。
スイトル
このスイトル、お値段は1万1,000円ですが、発売から3年弱で5万7,000台も売れているというお掃除マシンなのです。
なんでも今までの掃除機とは全く違う方法でお掃除しちゃうのらしいのですが…
早速、見せてもらいましょう。
まずはスイトルのタンクに水を入れて、お家にある普通の掃除機とホースでつなげる。
これで準備完了。
例えば、コーヒーをカーペットにこぼしちゃった。うわ~シミになっちゃうよ!
ってときに、掃除機のスイッチをオン。
スイトルを当てると…あら~、みるみるキレイになる。
あっという間にコーヒーの跡なくなっちゃった。
「こんなにキレイになると思わなかった。コーヒーですもんね?」
水を吹き付けながら同時に吸い取るので。
汚れがこちらの方に溜まる仕組み。
スイトルの先っちょで何が起きているのかというと…
まず汚れにすごい勢いで水を吹き付ける。すると汚れが水に溶けて一緒に弾け飛ばされ、それを同時に吸い込むってことらしい。
汚れた水はこのようにタンクの周りに溜まるって仕組み。
ちょっとした固形物があってもそのまま吸い込んでもOK。これはスゴい!
ポイントはスイトルの動力源…電源につながってないような?
これにはモーターや電装部品は一切ございません。
掃除機の吸引力を利用して動きます。
スイトル自体は電気を使わず、掃除機の吸引力で動いている。
掃除機で吸引しながらスイトルの吸込口を汚れにピタッと当てることで中の気圧が急激に下る。
するとポンプのようにタンクから水が吸い上げられて噴射する。
汚れた水は別の管から吸い上げられるって仕組みなんだとか。
ホースの付いている掃除機ならメーカを問わずほぼ使えるっていうのも売りなのです。
世界初の技術でございます。
確かにスゴい一芸家電だけど、亀井社長ってそもそも何者なんですか?
亀井隆平社長
私は三洋電機に21年間勤めまして色んなことをやらせてもらいました。
「三洋電機もうないですね?」
パナソニックに吸収されてしまいました。
2010年、三洋電機がなくなるのと同時に退職した亀井社長。
パナソニックに行かずに三洋のまんまです。骨の髄まで三洋電機。
なんとか日の丸家電を復活させたいという強い思いで、みんな頑張っています。
もう一度、日本でばんばん売れる家電を作りたいってことで亀井社長、昨年の12月にこんな新商品を発売。
スティック型コードレスクリーナー
スティック型の掃除機ですよね?
スティック型の掃除機を発売してスイトルでも使える。
これまでスイトルはホースの付いたキャニスター型といわれる掃除機でしか使えなかった。
「流行りのスティック型でもスイトルを使えるようにしてほしい」という声に応えて、スティック型を外すとスイトルにつながる掃除機を作ったのです。
使い方は今までと同じ!
亀井社長によると1万円前後のスイトルだけではそんなに利益は出なかった…
でも、これからは2万1,000円のスティック型掃除機も売れるってこと。
今までは他社さんの掃除機にスイトルをつなげてたんですが、自分たちで掃除機を持ったことにより売上げが何倍にも上がる。
今年中に掃除機とスイトルをセットで10億円を売り上げるのが目標なのです。
家電ベンチャーシリウスはスイトルでがっちり!
いけるかも!
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