
国産で初めてとなる新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」が11月22日に緊急承認されました。その緊急承認の審議会が開かれていた厚生労働省には小野記者がいます。どのような審議が行われたのでしょうか。
初の"国産"飲み薬緊急承認
政府すでに100万人分購入契約
厚労省担当
小野鉄太郎記者

塩野義製薬のゾコーバの承認に関する審議会では一部異論は出ましたが、軽症者への治療の選択肢が広がる点などが評価され、最終的には一定の効果が推定できるとして承認が認められました。
加藤厚生労働大臣

新たな治療薬の選択肢として新型コロナ対策に寄与することを期待している。
ゾコーバは国産では初めて新型コロナの飲み薬となります。政府はすでに100万人分の購入契約を結んでいて安定供給につなげたい考えです。
そして塩野義製薬は「11月23日から医薬品卸への出庫を開始する。医療機関に対するタイムリーな提供に取り組み」とのコメントを発表しています。
12月初旬には実際に使える見通しになる予定です。
医療現場どう受け止め?
千葉県成田市にある大学病院「国際医療福祉大学成田病院」。感染者を受け入れています。
咳などの息苦しさで救急搬送される高齢の感染者の姿が…
現在およそ20人が入院しています。
国際医療福祉大学成田病院
呼吸器内科
津島健司部長

増えてきたなと感じたのは先週末。
「あれ?」という。
第8波の懸念が広がっています。
オミクロン株が主流の現在、患者の多くは軽症の外来患者だといいます。
感染症を専門にする松本哲哉教授。軽症の外来患者には海外産の2種類の飲み薬を処方していますが課題があると指摘します。
国際医療福祉大学成田病院
感染制御部
松本哲哉部長

いずれも重症化リスクがある人を対象として処方している。
全体の感染者のまだ一部の人にしかこの薬は渡せない現状がある。
基礎疾患のある人や高齢者など、いわゆる「重症化リスクのある人」に限れているため多くの患者には解熱剤やせき止めを処方するケースが多いといいます。
ただ、その解熱剤も…
国際医療福祉大学成田病院
感染制御部
松本哲哉部長

残りはこちらにあるくらい。
この中に入っている数グラムが当院が持っているカロナールの粉薬の全部。
1人分処方できるかどうか。
こうした中、11月22日に国産初の飲み薬「ゾコーバ」が緊急承認されました。
重症化リスクに関わらず若い人も使用することができます。
今回の審議では治験結果からせきなど5つの症状が消えるまでを1日短縮する効果が推定できるとされました。
国際医療福祉大学成田病院
感染制御部
松本哲哉部長

症状の改善だけではなく、重症化予防や後遺症の軽減でもリスクを減らせる大事な薬。
使用の対象者が広がるゾコーバ。松本教授は大きな期待を寄せています。
国際医療福祉大学成田病院
感染制御部
松本哲哉部長

重要な新型コロナウイルスと闘うツールを渡せる、使えるようになる。
インフルエンザと同じように多くの人たちが感染が判明したら使えるような薬になるのでは。
非常に多くの人たちがその恩恵を受けることができると思う。