
The Sandboxというゲームの中にある地図。この地図の中にはワーナーミュージックやアディダスといった企業のロゴがありますが、これらはこの仮想空間の土地を所有している企業です。仮想空間でありながら供給できる土地が限られているため、その価格が急騰しています。一体何が起きているのでしょうか。
"実在しない土地"急騰!企業熱視線
東京・澁谷の商業施設「SHIBUYA109渋谷店」。
社長の石川あゆみさんが館内を案内してくれました。
角谷暁子キャスター

買いに来ていました、このLIZ LISA(リズリサ)。懐かしい。
10代の頃、憧れだったというブランドに角谷キャスターも興奮気味。
SHIBUYA109はかつてギャルの聖地として流行を発信し続けてきた若者あこがれの場所でした。
近年は渋谷のランドマークとして海外の観光客からも人気を集めていました。
SHIBUYA109エンタテインメント
石川あゆみ社長

コロナ禍に入って来館者が半分程度。5~6割に減ってしまった。
そんな状況を打開しようと新たな事業に取り組んでいます。
SHIBUYA109エンタテインメント
石川あゆみ社長

メタバースの空間の中にSHIBUYA109ランド。渋谷の街と109を再現している。
こちらは現在、メタバース上に建設中の渋谷の街。ここで新たなビジネスを始めるというのです。
SHIBUYA109エンタテインメント
石川あゆみ社長

社会環境によってお客様に来てもらえないこともあるので、場所にこだわらず事業展開の場を持ちたかった。
今後、この空間でオンラインイベントを開催するほか、商品の販売なども想定。さらに街の看板など広告枠の販売も検討しているということです。
角谷暁子キャスター
ターゲットは?

SHIBUYA109エンタテインメント
石川あゆみ社長

海外のお客様が中心のメタバース空間。海外に住んでいるお客様に楽しんでほしい。
この渋谷の街があるのがThe Sandbox(ザ・サンドボックス)というメタバースの中。
世界で200万人以上が登録しているといわれています。
プレイヤーはアバターと呼ばれる自身の分身を使い、ゲームの世界を冒険したり、別のアバターと交流したりできます。
またサンドボックスはNFTゲームと呼ばれ、ゲーム内で使用されるアバターなどはデジタル資産として売買できるため今注目を集めています。
このサンドボックスに早くから目をつけていたのが暗号資産取引所を運営するコインチェックです。
現在、コインチェックはサンドボックスの土地を販売しています。
コインチェック 執行役員
天羽健介さん

1年前は一番小さい区画で2万円から3万円。今は150万円から180万円で推移している。
一番小さい土地の価格を見てみると134万円。取引は仮想通貨で行われています。
コインチェック 執行役員
天羽健介さん

東京・港区の土地だともっとする。それに比べるとまだ割安。
メタバースの土地がこれほどまでに注目を集めるのには理由があります。
コインチェック 執行役員
天羽健介さん

ここが全体のマップになっていて、例えばワーナーミュージック、国内においてもエイベックス、有名企業が続々と参入している。
サンドボックスの土地に自分たちの街を建設し、そこで新たなビジネスを展開しようと今多くの企業が土地を購入しています。
メタバースの土地がこれほどまでに注目を集めるのには理由があります。
コインチェック 執行役員
天羽健介さん

企業が物を売ったり、買ったりするスペースなど現実空間と変わらない形で経済圏が生まれている。
加熱する"バーチャル不動産"投資
そのメタバース上の土地をめぐり世界で加熱しているのがバーチャル不動産投資です。
ここは韓国・ピョンテク市。
この街に住むイ・ウォンヒョンさん(29歳)。
去年から始めたのが…
イ・ウォンヒョンさん

私は「アース2」で投資を少しずつやっている。
ここに入ると土地を一つずつ購入できる。
イさんが投資しているのがアース2というメタバースのプラットフォーム。
このアース2はGoogle Earthの情報をもとに仮想空間上に地球を作成していて、その土地は10平方メートル単位で販売されています。
イ・ウォンヒョンさん

私が持っている土地はここ。
韓国のオリンピック競技場付近の土地を買った。
当時は1タイル1ドルだったが今は39ドルまで上がっている。
ソウルの一画の土地を見てみると土地の価格が1,700%に上昇しています。
イさんが最初に投資した90ドルも今では7,000ドル。およそ80倍に上昇しました。
現在、アース2は土地の売買しかできませんが、将来的にこの空間を使ったビジネスに多くの人が期待を寄せていて投資家の資金が集まっているのです。
ただ、このバーチャル不動産投資、リスクはないのでしょうか。
イ・ウォンヒョンさん

これはプロジェクト。100%は信じられない。
いつどう下がるか分からないから現金化をして口座に入るお金を見ないと安心できない。
韓国ではここ5年で首都ソウルのマンション価格が2倍になるなど不動産価格が高騰。
ソウル市内のマンションの平均価格は日本円で1億1,000万円ともいわれ、若者にはなかなか手が出ない状況です。
イさんは仮想空間での投資で現実でもソウルにマンションを買うことを夢見ています。
イ・ウォンヒョンさん

1990年代、2000年代生まれがソウルのマンション価格を見ると絶望を感じる。
投資を頑張っている理由はソウルに家が欲しい。それだけ。