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[WBS]【追跡!ケーザイ事件簿】 中国企業に情報漏えい・・・その裏側![積水化学工業株式会社]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本の大手企業の社員が中国企業に情報を漏えいしたとして書類送検される事件が先週明るみに出ました。

一般に入手できないように企業が管理している企業秘密、これが侵害されて検挙された件数は増加傾向にあります。

しかしある調査では実際に刑事告訴に踏み切った比率というのは1.9%に留まることから、今回のように面沙汰になるのは氷山の一角だという指摘もあります。

そしてここに来て目立っているのが中国企業への情報漏えいです。

その背景を追いました。

積水化学工業株式会社

積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社のウェブサイトです。企業情報、IR情報、製品情報、採用情報、CSRの取り組み、プレスリリースなどをご紹介します。

先週、習近平国家主席が姿を現したのは中国・広東省の地方都市、潮州市。

伝統的な町並みを視察した後、訪問したのは通信機器の部品メーカー「潮州三環グループ」です。

ファーウェイ、OPPOなどのスマートフォンや家電製品の部品などを手掛ける国営企業。

およそ1,000人の研究開発スタッフを抱え、電子部品を扱う企業の市場価値で国内9位にランクインしています。

国家の富強のため、国家の現代化のため、それぞれ貢献をしていただきたい。

中央政府の戦略の意図を理解していただきたい。

米中対立が深まる中、習主席が視察した目的は自前開発の強化にあります。

先週、この会社の関与が疑われる日本企業からの情報漏えい事件が発覚しました。

その企業とは大手化学メーカー「積水化学工業」。

元研究員が一昨年8月以降、社内のサーバーにアクセスし、不正に情報を取得。

導電性微粒子と呼ばれるスマホの画面で指の動きを感知するのに使われる技術の情報を漏えいした疑いで書類送検されました。

積水化学はこの導電性微粒子の製造で世界シェアトップとされています。

元研究員は会社からの評価に不満を持っていたといいますが・・・

知財や危機管理に詳しい専門家は。

日本経済新聞社の渋谷高弘編集委員、

自分の技術や取り組んできた研究を高く評価してくれる人が現れた場合、その技術を提供したい、世の中に認めてもらいたいという気持ちで、それが結局情報を提供する動機になる。

ビジネス用の交流サイト「LinkedIn」で元研究員が書き込んでいた研究内容を見た潮州三環側からアプローチされていたといいます。

あなたの技術を教えてほしい。

渡航費や宿泊費用を負担してもらう形で元研究員は複数回中国を訪問していました。

情報交換を持ちかけられた元研究員は機密情報をUSBメモリーにコピーし、直接中国で企業関係者にデータを渡したり、メールで送ったりして流出。

しかし結果として一方的に情報を相手に吸い上げられただけだったといいます。

中国から取得した技術情報を持ち帰り、社内での評価を高めたかった。

この元研究員は積水化学を去年5月に懲戒解雇されましたが、その後ファーウェイ日本法人に再就職していたことが分かりました。

ファーウェイに話を聞くと・・・

当該社員は違法の疑いのある行為で懲戒解雇された事実を隠して入社した。

前職の情報を利用して開発に携わるなどの不正はなく弊社の情報を外部に漏えいすることもなかった。

10月16日付で退社したということです。

情報を盗んだとされる中国・潮州三環に問い合わせると・・・

事件については知らない。当社内部ではそれに関する情報はない。

そんな情報の元は根拠があるかどうかははっきり確かめられないし、当社はそのような根の葉もないうわさを相手にしない。

一方、採用ページでは日本語スタッフの募集も。

業務内容には「外国人専門家、いわゆる日本の専門家の採用活動」と書かれています。

当社は顧問、関係する専門家、何人かを募集しようとしている。

日本語応募者は科学材料・機械・電気分野の専門知識・キャリアがあれば望ましい。

今後、日本の技術者を積極的に採用するといいます。

海外に技術が持ち出される事件はおよそ10年前から目立ち始めました。

本当に欲しい技術を持っている人に対しては1億円とか2億円という年収を示して高級マンションや生活費、非常に魅力的な条件を出して日本の技術者をリクルート、ヘッドハントした。

かつては学会などで直接研究者に接触していたとされますが、ここにきてピンポイントに接触できるSNSを介したケースが目立っているといいます。

日本の企業にいて、日本の企業に尽くすことが個人としてもいいことだと思えるような競争力のある会社や社会をつくっていくことが最大の防衛策になるのではないか。

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