[WBS] 日欧EPAが2月1日発効!世界貿易4割の巨大貿易圏誕生!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本とEUのEPA(経済連携協定)が2月1日に発効し、世界の貿易額のおよそ4割を占める巨大な自由貿易圏が誕生しました。

2月1日から輸入食材のフェアが始まるなど、消費者にとってもうれしい影響が出始めています。

さらに意外なビジネスもEPA発効が追い風になると動き出しました。

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日欧EPA

2月1日に開かれた日本とEUのEPAを記念したパーティー。

2月1日から即日、関税が撤廃されるワインや関税撤廃を予定している品々が展示されました。

日EUのEPAが発効したことで世界貿易のおよそ4割を占める世界最大級の自由貿易圏が誕生しました。

パトリシア・フロア駐日EU大使は、

私たちは世界に強いメッセージを送った。

世界で関税を引き上げようとする動きがある中で日本とEUは関税の約9割を撤廃し、関税障壁も取り除いた。

世界で台頭する保護主義に真っ向から対抗する形となります。

茂木経済再生担当大臣は、

日本とEUが自由貿易の旗手として21世紀型の自由で公正な共通ルールを世界に広げていく。

株式会社成城石井

EPAの発効に沸くのは輸入食材を多く扱うスーパー、成城石井。

成城石井の原昭彦社長は、

日本の家庭でもEUのこだわった食材を体験していただく絶好の機会。

EPAの発効に合わせワインやオリーブ、生ハムなど安く買えるフェアを開催。

フランスのボルドーの「ラ ヴェリエール」というワイン。

クオリティーの高いものを1,390円(税別)。手軽に家庭で飲んでいただける。

並んでいるのは関税が撤廃される前に輸入した商品ですが、EPA発効に合わせ値下げに踏み切りました。

一番売れ筋の赤ワインはこれまで1,690円で売っていましたが、300円値下げして1,390円で販売します。

成城石井では関税撤廃の恩恵を感じやすい1,500円から2,000円の価格帯のワインを中心に値下げしています。

関税が即時撤廃されるオリーブもおよそ100円値下げ。生ハムなど最大およそ220アイテムを値下げしていく予定です。

Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO

さらに成城石井が運営するワインバーでは、

こちら日欧EPA発効記念ということで今日から期間限定で提供されるメニューです。

ワインに生ハムとチーズ、オリーブが付いたこのセット、1,100円相当のメニューがEPA発効後の還元価格880円で提供されます。

早速、このフェアを目当てに来店したお客様も・・・

EPAが発効になったと聞いて誘いを受けて飲みに行こうと。

安い、通いたいと思う。

実は成城石井、EPAを商機と見て1年以上前からある準備を進めていたといいます。

通関前の専用倉庫がある。そこでキープしていて1日になったらスピーディーに店頭に並べられるように。

倉庫

原社長が語っていたのが神奈川県内にある倉庫。

中に案内されると・・・

成城石井の輸入担当、平野翔さん、

ここは通関許可が下りる前のワインを保管している倉庫。

うず高く積まれたワインの箱。

成城石井で扱う全ての輸入ワインがこの倉庫で税関の手続きを待っています。

さらに、

こちらは本日輸入許可が下りて店に出荷される前のワイン。

「ということは関税は?」

0円になる。

成城石井では関税がゼロになる2月1日を目指して1年ほど前から輸入ワインの仕入れを調整してきました。

その結果、

きょう通関の手続きが終了したのは約10万本。

1日で関税ゼロのワインが10万本。

成城石井は独自の輸入ルートを持っているためスピーディーに減税の恩恵をお客様に還元できるといいます。

「関税撤廃後、初ワイン?」

はい。関税撤廃後初の。

喜ぶお客様は多いのではないか。

輸出も恩恵の日欧EPA!自動車からブリーフまで!

EPAの恩恵は輸入品だけではありません。

こちらは日本からEUへの輸出品目の割合。

関税が掛けられていた7割のうち、その大半が工業製品で、およそ23%を自動車が占めます。

完成車に掛けられている10%の関税は8年後に完全撤廃。

自動車部品の9割以上が即時撤廃となります。

本田技研工業株式会社

2月1日、決算を発表したホンダは・・・

ホンダの倉石誠司副社長は、

将来的に日本からの輸出の部品や完成車が下がるということなので大変歓迎している。今後の戦略に役立てたい。

三菱自動車工業株式会社

ゴーンショックに揺れる三菱も・・・

三菱自動車の益子修会長兼CEOは、

TPP11発効とEPAの発効。

これは小さいですけど「追い風」。

丸紅株式会社

専門家は2月1日のEPAは企業が輸出戦略を見直す機会になると分析します。

丸紅経済研究所の今村卓所長は、

輸出しやすさはアメリカの方が優位かもしれないが、今後、条件が良くなった意味でEU向けを考えるべき。

企業にとっては戦略上の重要な地域として見直される可能性はある。

一般機器・電気機器・化学製品はまだまだEU向けに伸ばせるはず。

やや輸出に対して慎重になっている日本企業のマインドを変えることになるかもしれない。

株式会社TOOT

EPAを追い風に意外な企業も動き出していました。

イタリア北部の都市ミラノ。

パリと並ぶファッションの都で開かれるミラノコレクションのリハーサルをしていたのは今回が初出展の日本のアパレルブランド「TOOT(トゥート)」です。

緊張した面持ちでリハーサルを見つめるのはTOOTの枡野恵也社長。

無名のブランドにチャンスがあるのがこのファッションウィーク。

するとインタビューを受ける社長の後ろで何やら脱ぎだしたモデル。

さらに体にオイルを塗り始めました。

本番、先程のステージには屈強な男たちがズラリ。

TOOTが発表するのは下着のコレクションです。

体を包み込むように立体加工された下着には日本では三越伊勢丹などで販売され人気を集めています。

商品はすべてメイド・イン・ジャパンで2万円ほどするものも。

日本では生産が追いつかないほど人気ですが、世界ではまだまだ無名のブランドです。

お客様はこれまで10%払っていた関税がなくなる。より安く商品を提供できるチャンス。

お客様の反応は、

聞いたことのないブランドだったが、これからチェックしていきたい。

2月1日から発効したEPAにより日本から輸出する繊維製品に掛かっていた10%前後の関税は即時撤廃となります。

欧州でのインターネット販売拡大を目論み、TOOTはこのタイミングで欧州向けの販売サイトを立ち上げました。

越境ECの中でヨーロッパ向けは伸びていなかったが、この関税撤廃を機に拡大期にいくのではないか。

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