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[WBS]自民党内で激論!?財政健全化 vs 積極財政[自由民主党]

2021年12月7日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

12月7日に自民党本部では国の財政に関する2つの会議が開かれました。

主導したのは麻生副総裁と安倍元総理です。

麻生氏は財政健全化、そして安倍氏は積極財政を唱える会合にそれぞれ出席し、まさに党を二分するかのうような構図となっています。

一体どのような議論が行われたのでしょうか。

自民党の「2つの会議」!財政めぐり…安倍氏 vs 麻生氏

12月7日の自民党本部。そこへやって来たのは岸田総理です。

税制健全化について考えていく。

責任政党である自民党にとっても大切な使命だと考えている。

開かれたのは財政健全化推進本部。

国の予算が年々膨張していて来年度は107兆円を超え、10年連続で過去最高となる見込み。これを何とかしようというのです。

財務大臣を8年9ヵ月続けた麻生副総裁も…

GDPが500数十兆円。これに対して借金が1,000兆円。

それはアウト。

岸田総裁と麻生副総裁。党のトップ2人が出席し、財政健全化に向けた意欲を示した形です。

しかし…

政務調査会長のもとに同じく財政に関する機関ができている。

そっちは最高顧問が安倍元総理で、こっちは麻生太郎。

12月7日、別の会合に急ぎ足で現れたのは安倍元総理。

財政出動に積極的な議員が主導する会合「財政政策検討本部」です。議論になったのは…

自民党の財政政策検討本部、西田昌司本部長。

例の矢野次官の論文が出たが。

例の論文とは財務省の矢野康治事務次官が月刊誌に寄稿した論文。

先の総選挙での政策論争を「バラマキ合戦」などと批判し、このままでは国家財政が破綻する可能性があると訴えました。

これに対し12月7日の会合では多くの批判が…

「財政破綻する」「年金がもらえない」などそういう不安を駆り立ててきた財務省のやり方がかなり経済を下に引っ張った。

ある財務省幹部は…

自民党議員の質が落ちているよね。由々しき問題ですよ。

麻生副総裁や安倍元総理など大物議員が続々と参戦し、白熱する財政政策の議論。

新しい資本主義を掲げる岸田総理とっても大きな課題となりそうです。

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