魚屋シュン
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東京・練馬区の閑静な住宅街の一角にある倉庫のような建物。
「魚屋シュン」という鮮魚店です。
店内に入ると魚市場さながらの風景が広がっていました。
1995年に倉庫を借りて開業した「魚屋シュン」。100坪の売り場に新鮮な魚介類が所狭しと並んでいます。
週末は店内に魚を注文するお客様の行列ができます。その数は約15人。
老若男女を惹きつけるその魅力とは?
「魚屋シュン」の魅力
今日のメバルは安いね。
「魚屋シュン」は毎朝、築地から仕入れた新鮮な魚をその場で捌いたり、塩焼きや煮付けなどの調理をしてくれることで人気のお店です。
お客様は
なるべく新鮮なものを買いたくて。切り身でなく丸ごと売っているのがいい。さばいてもらえるので。
週末には1日に約2,000人のもお客様が訪れることもあります。
2015年度の売上高は約9億3,000万円。3期連続の増収です。
「魚屋シュン」を運営する株式会社シュンの大川戸健社長。かつては経済産業省の事務官でしたが父から頼まれて10年前に社長に就任。
ところが
魚離れもあり一時期、売り上げが毎年落ちていく状況に。
2012年度の売り上げは3年前と比べて約1割減少。そこで大川戸健社長が目指したのは
こだわっているのは「魚屋らしさ」。ただそれを追求して店を作っている。
こだわりの店作りに欠かせないのが豊富な品ぞろえ。定番の魚以外も扱い、常に50種類以上を揃えています。
子供が珍しそうに見ていたのは「ドジョウ」。さらに長崎県産の「ナマコ」。
主に北海道で穫れる「ハッカク(八角)」もあります。よく脂が乗っていてパリパリの皮も美味しいといいます。
そんな豊富な種類の魚を対面で販売することも「魚屋シュン」の魅力です。
天ぷらが一番美味しい。頭ごとパクっといける。
今が旬の稚アユ。その美味しい食べ方も教えてくれます。
このまま洗って天ぷら。料理の仕方も教えてくれるから。
魚料理研究会
お客様に魚を美味しく食べてもらうために従業員は毎月、魚料理研究会を開いています。
この日は旬のイサキを様々な方法で調理し食べ比べていました。
みんなでワイワイ食べながら、実際に自分でやっているのでお客様に自信を持っておすすめできる。
お惣菜
鮮魚以外にも人気者があります。それが惣菜コーナーです。
パート歴15年の安食亜由奈さんが作っているのは人気の「鯛めし」です。
試作を繰り返し、みんな本当においしいと納得したときに商品化する。
数え切れないくらいの惣菜の試作をしましたが商品化されたのは、ごく僅かだといいます。
どうしたら、もっと魚屋らしくなるだろう。どうしたらもっとお客様に「うまかった」と言ってもらえるか。ただそれだけ。
魚を美味しく食べてもらう努力で売り上げは再び成長。魚離れを食い止めるための挑戦は続いています。