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[WBS]新型コロナに挑む日本のスパコン!世界一と独自路線で反転攻勢へ[国立研究開発法人理化学研究所]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

新型コロナとの戦いは人間だけではありません。日本のスーパーコンピューター「富岳」も未知の新型コロナの解明に挑んでいます。

こちらは去年11月に発表された最新の世界ランキングです。世界1位を続ける富岳は2位アメリカ製の3倍という圧倒的な計算速度を誇ります。世界1位だからこそいま注目を集めている日本製スパコンの実力に迫ります。

国立研究開発法人理化学研究所

理化学研究所
理化学研究所は、日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、計算科学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野で研究を進めています。

神戸市にある理化学研究所。

ここに世界最速のスーパーコンピューター「富岳」があります。

計算中。動いている。

未知だった新型コロナの飛沫感染シュミレーションやタンパク質の構造予測など現在緊急を要する新型コロナの研究を優先的に取り組み、120の課題を同時に解析しています。

それを実現しているのがコンピューターの脳といわれるCPU。16万個が搭載されています。

富岳の計算速度は10年前に世界一になった「京」のおよそ100倍。

ゲリラ豪雨を予測するスピードも格段に上がります。

理化学研究所の辛木哲夫さん、

京は4日後にしか結果が出なかった。

富岳を使うと1時間で予報が出る。

今まで諦めていた計算が実用になる。

富岳が優れているのは計算速度だけではありません。

富岳の開発目標は計算が速くて広く普及して誰でも使いやすい。

先代の京は計算速度は世界一でしたが使えないソフトウェアが多く実用性に課題がありました。

その反省から脱ガラパゴスを目指し、富岳が開発されたのです。

4月からの本格稼働に向け、いま世界中から利用の申込みが殺到しています。

富士通株式会社

富士通
富士通グループのパーパス:私たちは、イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていきます。

富岳を理化学研究所と共同開発したのが富士通。今その技術で世界に打って出ようとしています。

ミニチュア版富岳。

富岳と同じCPUを搭載した商用のスーパーコンピューター「FX700」です。

富岳の16万CPUの2CPU分。

CPU2つで高性能なパソコンの10倍以上の計算速度になります。

従来の富士通の商用スパコンは1億円を超えるものがほとんどでしたが、今回は・・・

富士通のプロセッサシステム事業本部、内川浩志さん、

約400万円から帰る。

富岳を開発したノウハウで速さと安さを実現した富士通。その技術を高く評価したのがスパコンメーカーの老舗、アメリカのクレイ社(現HPE)。

世界トップクラスのクレイ社のスパコンに富士通のCPUを採用したのです。

富士通のスパコン開発の歴史で本当にこんなことが起きるのかと。

クレイ社はスパコン業界の永遠のライバル。

競合他社を通じて世界中に出ていくのはすごいこと。

グローバルに拡販していきたい。

日本電気株式会社

NEC(Japan)
NECは、AI、5Gなどの最先端ICTにより、社会や産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進します。DXで安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。

理化学研究所と富士通が達成した富岳の世界一。

それを複雑な思いで見ていたのはライバルのNECです。

かつて半導体のシェアで世界トップだったこともあるNEC。

パソコンブームの80年代、NECは国内で圧倒的なシェアを誇っていました。スパコンの開発でも世界をリードする存在だったのです。

実は京の開発に当初はNECも参画していたのですが・・・

2008年に起きたリーマンショック。

NECは京の開発から撤退せざるを得なくなりました。

NECのAIプラットフォーム事業部、陶理恵さん、

リーマンショックがあって、NECの業績が良くなくて投資できなくなったので撤退を申し入れた。

開発の皆さんは悔しい思いをした。

しかし、京の開発から撤退した後もNECはより高性能なスパコンの開発を続けてきました。

ベクトルエンジンです。

今月発売した商用スパコン「Vector Engine」。価格は126万円。

CPUはNECが独自に開発したベクトル型と呼ばれるもの。

一方、富岳で使われている富士通のCPUはスカラー型。それぞれ計算方式が全く異なりますがベクトル型を作っているのは世界でNECだけです。

半導体大手のインテルがスカラー型のCPUで市場を席巻したことでコンピューターの標準に。

そんな中でもNECだけがベクトル型の開発を続けてきたのです。

ベクトル型の良さは大規模なデータをいっぺんに計算できる。

AI(人工知能)の機械学習でスカラー型に比べて処理性能が速い。

AI領域に広げていける。

速くて安いベクトル型のスパコンが今後AIを活用する企業に必要とされるはず。NECだけが守り続けた技術で反転攻勢に出ようとしています。

ベクトル型の技術は今NECにしかない。

NECがやめてしまうとベクトル型の技術がなくなってしまう。

使命がある。

富岳の世界一で注目が集まる日本のスパコン技術。富士の裾野のように世界に市場を広げることはできるのでしょうか。

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