サントリーは1月28日に世界で生産する全てのペットボトルを2030年までにリサイクル素材や植物由来の素材にすると発表しました。
現在の比率は37%、残り10年足らずでどのように実現するのでしょうか。

ペットボトルは「資源」!100%再生目指す新戦略
サントリー食品インターナショナルの齋藤和弘社長。
ペットボトルは有用な容器で重要な資源、蓄積された資源だと考えている。

サントリーは3月から全てのペットボトル商品のラベルに「ボトルは資源」というロゴを印刷。

消費者へリサイクルの意識を高めていく狙いです。

さらに…
ペットボトルのラベルを剥がすと糊がボトルに残ってしまうことが多いですが、サントリーが新しく開発に携わった糊を使うと剥がしやすく、糊が残らないのでリサイクルしやすいということです。

また、中間工程を省いて効率的にペットボトルを再生する独自技術を海外にも展開するなど、2030年の100%サステナブルボトル化に向け取り組みを強化します。


しかし、課題もあります。
回収用の箱の中で他のごみと一緒になると循環素材として使いにくくなる。

この映像はペットボトルを分別している映像です。

仕分けられた箱を見てみるとペットボトルの中に別のごみが。

他の箱には飲み残しのあるボトルも。
こうした異物が入っているとリサイクルの効率が悪くなるといいます。
ペットボトルをきれいな状態でどれだけ確保できるか。

最後まで残る大きな課題だと思っている。

リサイクル効率アップ!ごみが入れにくいボックス
リサイクルのネックになる異物の混入。飲料の業界団体では回収ボックスに入れられる異物の量を減らす取り組みを始めています。

全国清涼飲料連合会の甲斐喜代美さん。
新開発したペットボトルなどを回収するリサイクルボックス。

投入口が下向きになっているのが特徴。

自販機の横に設置されているリサイクルボックス。一般的なものの投入口はこのような形ですが…

下向きにすることでごみを入れにくくしています。
ペットボトルは入れることができるが、紙くずなどは入れづらい。

街で見かける弁当の空容器が入っていたり、プラスチック容器で塞がれている状態。
新型のボックスは投入口の大きさを計算していて無理やり入れるのも難しい構造に。
各地で実証実験を行い、東京・渋谷では異物の混ざっている割合が14%減ったといいます。

業界全体でこのリサイクルボックスに統一し、今年秋から広めていく計画で、リサイクル効率を高めたい考えです。
ごみ箱だと思っている人がたくさんいる。

飲料容器を回収するためのリサイクルボックス。

新しい形も開発したが、リサイクルボックスにごみを入れないことをお願いしたい。
