レジュプレス株式会社
仮想通貨「ビットコイン」のち取引所を運営するレジュプレス株式会社。
ある作業に追われていました。
大塚雄介取締役によると、
こちらはお客様から出された本人確認の資料を確認する部署。
ビットコインを購入する際には口座開設が必要です。希望者は自動車免許証などの身分証をメールで送り、ここで本人確認などの審査を行います。
ユーザー数はこの一年で約7倍の6万9,000人、2017年に入り申請が1日1,200件に上ることもあります。
最近の傾向は年齢の高い人など、老若男女、多くの人に利用いただいている。
口座開設の希望者、急増の背景にはビットコインの取引価格の急騰があります。
では何故、ビットコインの価格が上がっているのでしょうか?
ビットコインのやり取りは中国が中心。中国での「買い」が入ったことが大きな要因。
中国では人民元安が進行、また個人の外貨取引も規制が強まったためビットコインに資金が流れ込んでいるのです。
価格が上がっていくので今買わないと損をしてしまうという心理が動いて、どんどん買う人が増えて、高くなれば売る人も増え、売買自体が増える。
日本での利用者拡大とともにビットコインで支払いができる店舗も増加中。1年前に比べて4倍の約4,200店になりました。
回転寿司酒場 銀座沼津港
ビットコインが利用できる回転寿司の店舗を訪ねました。
仕事仲間と食事に訪れていた福本直之さん。食事を終え支払いへ、
ビットコインでお願いします。
スマートフォンで店のタブレット端末に表示されたQRコードを読み取るだけでビットコイン決済の完了です。
この日の食事代は5,864円。福本直之さんのビットコイン口座からその時のレートで換算された約0.055ビットコインが支払われました。
手間が掛からない。
この寿司店では2015年3月にビットコイン決済を導入。最近、利用者が増え続け、2016年12月は約70組がビットコインで支払いました。
長浜賢店長は、
1ヶ月、50万~100万円はビットコインで決済されている。ビットコインは1%手数料が引かれるが、他のクレジットカードに比べると圧倒的に低い。
三ッ輪産業株式会社
2016年11月には国内で初めて電気料金の支払いにビットコインが使えるようになりました。
電力小売に参入した三ッ輪産業株式会社。
尾日向竹信社長は、
エネルギーという商材は非常に差別化が難しい商品。なので価格競争に陥っていく。その中で見つけたのがビットコイン。
サービス開始2ヶ月でビットコインでの契約が約100件。今後、年間で数千件の新規契約を目指すなど、ビットコインの普及に大きな期待を寄せています。
カブドットコム証券株式会社
身近になりつつある仮想通貨。金融機関も注目しています。
スマートフォンでメッセージを打ち込む男性。中澤康至主任研究員は、
「OOIRI」という企業内ポイント。ありがとうという気持ちをポイントで送った。
中澤康至主任研究員が使用しているのはOOIRIというアプリ。残業せずに早く退社したり、1万歩、歩いたりすることでコインが貯まります。
コインを受け取った同僚、松永亜弓さんは、
実際にお金をあげるわけではないので、コミュニケーションの活性化につながっている。
まだ開発段階でコインは社員間のコミュニケーション用としか使えませんが、今後、仮想通貨として周辺の飲食店でも使えるようにシステム担当者と開発を進めています。
スマホを持っていけば、コインを使えるのが一番いい。
ZEROBILLBANKの堀口純一CEOは、
技術的にはできるのではないかと、例えばビーコンにかざすとか。
実はいま、メガバンクも独自の仮想通貨発行に動き出しています。実現すれば決済や送金手数料などが大幅に引き下げられると期待されています。
システムや法律の整備が必要なため、仮想通貨として流通させるのは簡単ではありませんが、カブドットコム証券株式会社でもその可能性には期待を寄せています。
課題を一つ一つクリアにして取り組んでいきたい。新しい価値をOOIRIで生み出していければいい。
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