store a
[blogcard url="http://storea.saleshop.jp/"]
新宿の外れにあるセレクトショップ「store a」。2年前に開業し国内のブランドを中心に生地や製法にこだわった商品を取り揃えています。
しかし、一明徹店長は、
個人でやっているセレクトショップは駄菓子屋さんと同じようなビジネスの仕方。待っているだけではお客様は来ない。集客が一番困っている。
店長の一明さん、集客のためにとインスタグラムなどのSNSなどを活用していますが、出店に費用がかかる大手のネット通販は導入していません。
一明さんが使っているのは「スタイラー」という新しいアプリです。
お客様の曖昧な要望に対して様々な店の店員が商品の提案をするというもの。
「黒スキニーに合うスニーカーを探しています。定番からマイナーまでよろしくお願いします。」
一明さん、黒いスニーカーを提案したいといいます。
「ボトムの太さを選ばずにシンプルで合わせやすく。オールシーズン履けるスニーカーです。」
実際に接客するようにコメントします。お客様は気に入ったらネット上ではなくお店に行って商品を購入します。
スタイラー株式会社
[blogcard url="https://styler.link/"]
この「スタイラー」というアプリを開発した会社はその名も「STYLER」。2年前に創業したばかりです。
代表の小関翼CEO、これまでアマゾンで事業開発を担当していました。そこである弱点に気付いたといいます。
ミネラルウォーターとか自分の好きな漫画を買いたい時は検索をする画面の方がすぐモノが探せる。一方で、ファッションのアイテムとか抽象的なニーズ。例えば「オフィスに履いていくようなスニーカーで長時間履いていても疲れないけどちょっと都会的でかっこいい」というようなニーズを探そうとすると、とたんに弱くなってしまいます。
これまでのような大手ネット通販サイトの検索方法ではお客様の曖昧な要望には応えられないといいます。
「きれいめモードで、デートで成功する最強のトータルコーディネートを教えてください。予算は7万円です。」
「男性からのモテとか気にしていません。同性からモテそうな服ありますか?」
スタイラーではこうしたお客様からの曖昧な投稿に店が応えることでお客様をつかみに行くことができるといいます。たとえ投稿しなくてもタイムラインを眺めるだけで話題の情報を得ることができます。
いかに購買体験を向上させて来店客数を増やすとか、来店客1人当たりの売り上げを増やすことに取り組むべきと考えていて、われわれのサービスはそこを可能にしているところが面白い。
まだ試験段階だというこのアプリ。いまは店に無料で使ってもらっています。
AMERICAN RAG CIE
大手セレクトショップでもスタイラーの導入が相次いでいます。
国内で6店舗を展開しているアメリカンラグシー。
平日、客足もまばらになった時にスタイラーの投稿をチェックをしています。
アメリカンラグシー名古屋店の林由花さんは、
休憩中や通勤の時間帯に空いた時間を見つけて返信している。
スタイラーを使うことで効率的な集客につながっているといいます。広告などに頼らなくても店の外でも店員の力でお客様を集めることができるのがメリットです。
Kazueさん
スタイラーを利用しているKazueさん。
スタイラーを使って購入した商品がカバンです。
だいぶ予算オーバーだったがなかなか無くて、提案としてこれ以上ないくらいのものだった。予算の2~3倍くらい、それでも行ってその場で買った。
この日もお目当ての服をスタイラーで探します。
「今すぐきられる、レディースの白Tを探しています。普通の白Tではなく、個性的な白が欲しいです。それに合うデニムもあったら教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!」
このKazueさんの投稿に対して店からの提案は8件。
知らない店ばかりだった。投稿してもらった店が。
Kazueさん、気になる一軒を訪ねることにしました。向かった先はあの一明さんの店「store a」です。
Kazueさんが気になっていたTシャツ。
普通のTシャツよりも生地が厚めのジャージ素材。女性は冷え性の方も多い。寒いという人にもちょうどいい。
実際に試着してみると、
いいですね。
落ち方もかわいい。もうちょっと上に上げてもいい。
スキニーパンツは?
スキニーもかわいい。細いのは履きます?ありますよ、
一明さん、さり気なく商品を提案。
予算より大幅に上ぶれたものが欲しくなる。
お店に来てもらうことで当初の予定以上の購入を促すこともできます。
一明さんは、
スタイラーは売り上げにもつながっている。知ってもらうこと来てもらうことに効果があった。
小さな店でもスタイラーを使うことによって価格ではなく商品や提案の力で集客ができると期待しています。
ネットを活用した店とお客様をつなげる取り組み。集客の新たなカギとなるのでしょうか?