[WBS]【イノベンチャーズ列伝】「見る」が変わる!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世の中にイノベーションを起こそうとするベンチャー企業に焦点を当てる「イノベンチャーズ列伝」です。

人類の目に革命を起こすかもしれません。

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都内で開かれた視覚障害者向けのイベント。

文字を大きく見せる拡大読書機など視覚を補助する機器が展示される中・・・

人気を集めていたのがこのブース。

来場者が何やら体験しています。

こちらの男性、メガネで矯正をしても視力が0.04といいますが・・・

見えます。

サッカーですか?

一方、こちらは突然笑顔に。

これだったらいい。

これまでは視力が弱いためテレビから遠ざかっていたといいますが、

予想以上によかった。見やすい。

このメガネの正体とは?

株式会社QDレーザ

QDレーザ 人の可能性を照らせ。
QDレーザは、人類を前に進める。サイエンスの力と、それ以上に、イマジネーションの力で。「できない」は「できる」に変えられる。実用化などできない。わたしたちのレーザは、かつてそう言われていたのだから。

こちらの会社でそのメガネを作っているということですが、どんなメガネなんでしょうか。

部屋には先程のメガネを掛けた人たちが。

QDレーザの菅原充社長、

新しい眼鏡。

レーザーで網膜に画像を書き込む新しい眼鏡を作っている。

網膜に画像を書き込む?

網膜投影

相内キャスター、早速体験。

すると・・・

私の右目に、目の前にスマートフォンのディスプレイサイズの映像がかなり鮮明に映し出されています。

ただメガネを取ってみると、内側には何も映っていません。

従来のスマートグラスではメガネに小さなディスプレイが付いていました。

一方、QDレーザは、

見えるのはレーザーの点だけ。

この光がレーザー光線。

レーザーの点を覗き込んでみると、そこにはなんと映像が・・・

レーザーを目の中も網膜に直接投影することで映像を見せることができるのです。

だからコンタクトレンズを外しても・・・

コンタクトを付けても、付けていなくても全く同じ映像が見えます。

それが網膜投影。

網膜が健全で病気になっていなければ同じ画像を見ることができる。

網膜に直接投影するため瞳のピント調節機能が要らないのです。

こんなことを可能にした技術とは・・・

半導体レーザー

先端技術がこの建物に?

中に入ってみると・・・

なんですか、この機械は?

そこにはなんとも仰々しい機械が。

中は宇宙空間並みの高真空になっていて、半導体の材料を吹き付けることで半導体レーザーの結晶を作っている。

超精密技術で作り上げたのがこちら。

シャープペンシルの芯と比べても、こんなに小さい粒の一つ一つがレーザー光を出す部品、半導体レーザーです。

半導体レーザーには電極が付いていて、電極に電流を流すとレーザー光が出てくる。

半導体レーザーは赤・青・緑の光を出し、それを組み合わせることで映像を作り出せるのです。

菅原充社長

半導体物理の研究者で富士通研究所で基礎研究をやってきた。

菅原社長はかつて富士通の研究所でこの技術の基礎となる研究を行っていました。

しかし2001年のITバブルの崩壊で富士通はこの技術の事業化を断念したのです。

そこで2006年に独立し企業。

緑色の光を出す半導体レーザーを安価に量産することに成功しました。

当時はこんな野望も・・・

「半導体レーザー分野のインテル」になりたい。

そして半導体レーザーの技術を使ってあのメガネの元となる超小型のプロジェクターを作る計画が浮上したのです。

しかし・・・

立ちはだかったのは光の強さを制限する規制の壁でした。

規制の上限を守るしかないか・・・

それじゃあ映像が暗くなっちゃうぞ。

菅原さんの研究は暗礁に乗り上げました。

打開策が見えず暗闇を彷徨っていました・・・

そんな時、

いっそ弱いレーザーはどうだ?

それなら目に直接投影だ!

あえて弱い光にして網膜に当てるという逆転の発想でした。

SFの世界を俺たちで創り出すぞ!

奈良先端科学技術大学院大学

奈良先端科学技術大学院大学
奈良先端科学技術大学院大学の公式ホームページです。

そして今、QDレーザは新たな使い方を模索し始めました。

ここは最先端のAR(拡張現実)を研究する大学の研究室。

そこにあったのはバトミンとのシャトルが飛んでいく未来の軌道を映し出すシステムです。

QDレーザの手嶋伸貴さん、試しているうちにあることに気付きました。

画面を見ること、シャトルを見ることでピントの移動がある。

今までのARグラスでは目のピントを現実のものとグラスに映る映像の間で移動させ続ける必要があります。

しかし、映像を網膜に直接投影するQDレーザの技術ならピントの調節は要りません。

ARに活用すれば目が不自由な人だけでなく多くの人の役に立つと考えています。

グーグルマップを網膜で見たり、料理をしているところでレシピを見たり。

スマートフォンが登場してイノベーションが起こったように網膜投影でもイノベーションを起こしたい。

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