
メガネの小売大手オンデーズは先週、インドの最大手レンズカートの傘下に入ると発表しました。赤字だったオンデーズを自ら買い取り、再生させた田中修治社長ですが、なぜこのタイミングで経営統合という決断を下したのでしょうか。
田中社長がテレビ東京の単独インタビューに応じました。
眼鏡オンデーズ"復活社長"激白!インド最大手と経営統合のワケ
インドの首都ニューデリー。商業施設の中にレンズカートの店舗がありました。
2010年に創業したレンズカート。今ではインドやシンガポールなどアジアでおよそ1,100店舗を展開しています。
お客さん

レンズカートはインドでとても有名。サングラスの種類もたくさんある。
このレンズカートの傘下に入ることを決断したのは日本のオンデーズです。
社内に入ると早くも経営統合に向けた打ち合わせの真っ最中。
レンズカート
ペイシュ・バンセルCEO

オンデーズはとにかく顧客にこだわったブランドですよね。
オンデーズ
田中修治社長
エンジニアの状況とか話をしておいて。

オンデーズの田中社長です。
2008年、当時14億円の負債を抱えていたオンデーズを自ら買収。質の良さと手頃な価格がお客さんに受け、社長就任以来業績は右肩上がり。復活を遂げました。
直近の売り上げは240億円を超えています。
海外にも販路を広げ、現在12の国と地域で457店舗を展開。売り上げの6割を海外で稼ぎます。
なぜインド企業の傘下に入ることを決断したのでしょうか。
オンデーズ
田中修治社長

自分がオーナー経営でオーナーシップをもって経営者でもいてという状態は怖さがあった。恐怖心があって。
コロナで大きな影響は受けなかったが、もし赤字に転落して債務超過になった時に自分が会社のオーナーで経営者だったら誰も自分を首にできない。
アジアのメガネを中心としたアイウェア市場は急成長が見込まれ、2026年には2019年のおよそ2倍になると予想されています。
そのアジアで存在感を高めているのがレンズカートです。
レンズカートの将来性にはソフトバンク・ビジョン・ファンドも注目。260億円規模の投資も行っています。
他社との最大の違いはメガネができるまでの時間、リードタイムの短さです。
オンデーズなど多くの企業は自社で工場を持たず、メガネ専門の工場に製造を委託しています。その工場では一部を手作業で行うほか、稼働率を上げるために他社のメガネと一緒に製造しています。
そのため発注から店頭に並ぶまでに最大11ヵ月ほどかかる場合もあるといいます。
商品開発の担当者は…
オンデーズ 商品部
小松原徳郎部長

依頼するわれわれ側としてはどうしても欲しい時期に欲しいタイミングで欲しい量が店舗に供給できるということは現実問題難しくなっている。
一方、IT立国インドのレンズカートの強みは最先端の技術力です。
世界最大規模の自社工場では忙しなく動くロボットアームがレンズを作り、全自動で組み立て出荷。早ければ1ヵ月でメガネが店に届きます。
レンズカート
ペイシュ・バンセルCEO

10~15日で新商品を出している。
店舗に行かず、スマホで洋服を買うようにメガネが買える。
レンズカートの傘下に入ることでオンデーズは収益力アップを狙います。
今回の経営統合でアジア最大のメガネコンビとなり、今後5年間で今の倍となる3,000店舗、売り上げ2,000億円を目指します。
オンデーズ
田中修治社長

いろいろやってみた結果、より深いところでDXの難しさというか自分たちに足りない部分を痛感した。
コロナ後の世界ではDXをもっと完璧に近い形で店舗と融合しないと次の世界で勝つことができない。