公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
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1964年。
東京五輪・開幕式。
あれから57年。
2021年。
7月23日、東京の空に再び五輪マークが描かれました。
期待と不安が入り交じる中、ついに開幕の日を迎えた東京オリンピック。
池谷実悠記者。
いま国立競技場の前に来ていますが、かなりの人がいます。
無観客での開会式が行われる国立競技場の前には五輪のモニュメントで写真を撮ろうと長蛇の列ができていました。
開会式のチケットが当たったが行けなくなったので。
自国開催がまたあるか分からない。
子どもたちに五輪の雰囲気だけでも味わってもらおうかなと。
およそ4ヶ月に渡り、1万人以上がつないだ聖火リレーは都庁でゴールを迎えました。
東京都の小池知事。
新型コロナウイルスの感染対策を徹底し、世界中のアスリートが素晴らしい競技を繰り広げられる大会にしていきたい。
収容人数6万8,000人の国立競技場には開会式を見守る観客の姿はありません。
吉田真樹子記者。
選手たちを乗せたバスが続々と国立競技場に向かっています。
それでも各国選手団は時折笑顔を見せながら会場入り。世界中のアスリートが目指す舞台が刻一刻と迫ります。
開会式直前の夕方。
平原幸輝記者。
警察官によって通行止の作業が行われています。
警察の整理・誘導に従ってください。
国立競技場周辺の道路には通行が大きく制限されました。
入れないの?歩く?
バスに乗ろうとした人は…
ああ、どうしよう…
厳戒態勢が敷かれた会場周辺。
開会式が始まると…
キャンセル、オリンピック。
開催に反対する人たちが大会の中止を求め抗議活動を行いました。異様な雰囲気で始まるオリンピック。
7月23日も都内では新型コロナの感染が新たに1,359人確認されました。
大会関係者の感染も19人確認されるなど祭典の裏側で感染拡大に歯止めがかかりません。
さらに7月23日、出場選手などのPCR検査に必要な検査キットが選手村で不足していることが分かりました。安心・安全に大会が終えられるのか懸念は払拭できていません。
開会式を会場で見られるのは950人程度の関係者。組織委員会内では「開催に尽力した」として森氏を名誉最高顧問にする案が浮上しています。
ここまで混乱が続いたオリンピック、スポンサー企業からは恨み節が聞こえます。
スポンサーをやっていること自体、言いたくないのが本音。
これ以上のゴタゴタは勘弁してほしい。
協議が盛り上がって少しでも世論が開催に好意的になってほしい。
大熊智司記者。
こちらは大型テレビ、レコーダーの売り場です。オリンピック開催当日を迎え、朝から大勢のお客様で賑わっています。
こちらの家電量販店「ビックカメラ池袋本店」ではオリンピックを自宅で楽しむ巣ごもり観戦に向けて大型のテレビや大容量の映像データを保存できるレコーダーの販売が好調。
売り上げは1年前と比べ1割ほど伸びています。
なかでも売れているというのが…
ビックカメラ池袋本店のテレビコーナー、内田成美さん。
スポーツの細かい、激しい動きや鮮やかさ、陸上競技のトラックの鮮やかさなどを表現できる有機ELテレビがかなり売れている。
こちらの夫婦はオリンピックを自宅で観戦したいと65インチのテレビの購入を検討。
せっかくなので子どもにも4年に1度で見せてあげたい。
家ナカ消費をつかむ動きは百貨店でも。
7月23日に賑わいを見せていた地下食品売り場では…
大丸東京店 食品担当の太葉田大さん。
スポーツ観戦を楽しんでもらおうと企画した。
厳選した8ショップで展開している。
オリンピック観戦用のオードブルとして人気の惣菜を詰め合わせた限定セットが登場。
フランス料理の人気店からはローストビーフや合鴨ロースの詰め合わせ「オードブル ポール・ボキューズ仕立て」。
こちらはエビと野菜のチーズソースにメロの照り焼きをメインにしたオードブル「ゑびす Daikoku『プレミアム惣菜セット』」。
いろいろな商品を食べてもらいたくて少人数のオードブルにした。
きのうも各ショップで完売している。
コンビニでも家ナカ消費の商品を強化していました。
ファミリマートの広報部、樋口雄士さん。
片手で食べられるワンハンドのおつまみ惣菜。
ワンハンド惣菜と呼ばれるこちらの商品は200円程度。片手で持てるため試合の決定的瞬間を伝えるテレビ画面から目を離すことなく食べることができます。
ファミリーマートは需要の高まりを期待し、今月4種類ほど追加しました。
家で過ごす時間が増えると思うのでこの商品を自宅で食べて過ごしてもらえれば。
7月23日の開会式を待ち望んでいた企業がありました。スーツ専門店のアオキです。
店内に展示されているこちらのスーツ。日本の代表団が7月24日に開会式で着た公式の服装。これを作ったのがアオキです。
AOKIホールディングスの青木彰宏社長。
われわれ60年間スーツを作ってきている。スーツを作る力としてジャケットの素材、快適な夏仕様、通気性を良くしている。
生地には小さな穴が空いていますが、表から見ると透けない特別な生地を採用しています。
機能面だけでなくデザインにもこだわりが。
ジャケットをよく見てみると「工」という字を規則的に並べた工字繋ぎという模様がプリントされています。縁起の良い柄として着物などに採用されてきた柄です。
実はパンツの裏側には「TOKYO2020」の文字が。選手にしか見ない部分にもこだわりました。
全て国内で生産されています。
日本代表が着る公式の服装は毎回注目を集めてきました。
初めて日本で開催された1964年の東京大会では、秋染めに映える赤のジャケットに白のパンツやスカートで登場。日の丸のイメージを全面的に打ち出しました。
そして今年は夏の開催他のため、爽やかさを伝える白をジャケットに採用。
前回の東京大会の配色を上下逆にしたのです。
さらにフォーマルな服装でもあるスーツでさまざまな国を迎え入れる立場を表現しました。
選手一人一人の意気込みや思いをしっかり伝えるためには一着一着はシンプルであるべき。
ホスト国として日本を発信する、世界の皆さんに見てもらう。
スーツは全て選手一人一人に合わせたフルオーダーメイド。
そこで培ったスーツづくりの技術力やフィッティング力を今後の製品つくりに生かしていくといいます。
今回の公式服装で開会式を行進することできちんと装い同じ服装でそろえている集団美というものをもう一回いいなと思ってもらい、既存のスーツの価値を高めていきたい。