シリーズで伝えていく「緊急事態宣言下で…」。
いま企業、そして個人が果たすべく役割にフォーカスしていきます。
1回目の今回は新型コロナ感染拡大の中でも全店舗で通常営業を続けるスーパーマーケット「オーケー」の舞台裏です。
オーケー株式会社
[blogcard url="https://ok-corporation.jp/"]
緊急事態宣言後の9日、スーパーマーケット「オーケー」の本社。
午前8時前、緊急ミーティングが始まろうとしていました。
招集したのは二宮涼太郎社長。
宣言前と後で何が変わったのか報告を受けます。
今回、緊急事態宣言出たあと売り上げは?
グロサリー部門の本田淳取締役、
どの部門も跳ねている。
予想外で売れたものは震災の時に売れる防災用品。
ガスコンロとかも一緒に売れている。
しかし、社長に向け気になる報告が…
店舗運営本部長の田原守取締役、
店の現場は店長はじめ一杯一杯。
長く続くから。
使命感で頑張っているところ。
疲れているのは正直ある。
報告を受け、店へと向かいます。実は二宮社長、年間100店舗以上に足を運んでいるといいます。
オーケー橋場店
訪れたのは緊急事態宣言の前、お客様でごった返していた都内の大型店「オーケー橋場店」。
スーパーは緊急事態宣言の後も社会的機能を帯びたライフラインとして営業を続けることが求められています。
そのためオーケーが取り組んでいる対策とは…
できるだけ空気の換気をしたい。常時窓を開けて店内の換気に努めている。
ひとつが常時の換気です。
さらにレジ待ちなどお客様同士の距離を空けてもらうこと。
店員はビニール手袋を着用し、飛沫を防ぐためビニールシールドも導入しました。
そんな店内を見渡すと客足は通常通りに戻っていました。
一時品薄だった冷凍食品などの商品も十分揃っています。
そこには…
オーケー橋場店の山田浩之店長、
宣言が出てから客足がガクッと落ちた。
むしろ落ち着いた、宣言されてからの方が。
通常営業が広く伝わり、極端な買い溜めなどが減ったといいます。
普通です。
普通に食品買う分には全然。
そんな中、社長が気になっていたのは従業員の様子です。
新型コロナの感染拡大後、状況が刻々と変化。現場のストレスはピークに達していました。
ここ2~3日は落ち着いているが、それまではかなりのお客様が来店していた。
お客様も殺気立つ部分があったのでひたすら謝るしかなかった。
この時期だから、まぁ。
だからこそ、新型肺炎にかからないよう気を付けなければ。
「店を閉めない」それがスーパーの今の使命です。
オーケーはどこよりも安いをモットーに低価格を売りに成長してきました。
その象徴が売れ筋の「のっけ鮭弁当」です。
200円の弁当買いに来た。
安いから来てる。
そんな常連客に応えていく。
他にも品質が悪ければ正直にお客様に告げる独自の制度で信頼を築いてきました。
オーケーは今だからこそできる新たな取り組みがありました。
いつもはA4だが今はA5。
国産の高級黒毛和牛A5ランクの売り場です。A4と同じ価格で提供することに。
A5ランクの肉をこの値段で売っているのは安い。
きょう買った方がお得なのか?
こんな時だからこそのお買い得品の発掘。その背景は、
外食での需要が落ちている分、相場が下がっていて、逆に我々が普段より安く買い付けができる。
良いものを消費者に届けられる。
二宮涼太郎社長
そんな従業員たちに計らいが。
従業員から取引先まで送られてきたのは社長からのメールでした。
激務の中、体調を労る言葉が綴られていました。
これは感激した。
パートさんからパートナーさんまで「また頑張っていきましょう」と。
最前線の従業員は感染との闘いもある。
本社、店、一丸となって我々の使命を果たしていく。