いま最後のフロンティアと呼ばれているのが宇宙産業です。
政府は現在の市場規模、およそ1.2兆円を2030年代の前半には2倍の2.3兆円から2.5兆円にする目標を掲げています。
そうした中、8月22日に総務省で将来の宇宙ビジネスを検討する会議が開かれました。
そこで発表したのはなんと小学生です。
一体どんなアイデアが飛び出しのたのでしょうか?
宙を拓くタスクフォース
日本の宇宙ビジネスの最前線を走る研究者や企業の担当者が肩を並べる有識者会議。
そこにちょっと場違いな子どもが2人。
今城綾太くん(9歳)、
宇宙に機材を運ぶのが安くできて、子機をつくって、こっちに基地をつくって。
実はこの2人、総務省が募集した将来の宇宙ビジネスのアイデアに応募し、見事プレゼンの機会を得たスーパー小学生、今城兄弟です。
弟の鳳太くんのアイデアは国際宇宙ステーションから東京オリンピック会場に五輪の花火を打ち下ろすことです。
重力に逆らって下から上に打ち上げる花火と比べてより大きな花火にすることが可能だと説明します。
この花火は地上の花火より空気抵抗が小さいので大きな五輪の輪になると思う。
プレゼン後、鳳太くんに質問したのは人工流れ星を開発している宇宙ベンチャー「エール」の岡島礼奈さん。
自分のビジネスに近いだけにその目は真剣です。
20~30キロと書いてあるが、そこより上で燃えてしまうと思う…
これってそういう突っ込みをしていいんですか?
あんまり大人げないな。
しかし、その後はアイデアを実現する方法を詳しく教え、会議終了後には名刺を渡すほど真剣に鳳太くんたちの話を聞きいていました。
小学生の思いつきとは思えないすごいアイデアでした。
株式会社大林組
[blogcard url="https://www.obayashi.co.jp/"]
こうした夢をビジネスとして実現しようと動く企業も。
建設大手の大林組が目指すのが宇宙エレベーターの建設。
地球と宇宙を長さ10万キロほどのケーブルでつなぎエレベーターで移動できるようにするもの。
2050年の完成を目指します。
大林組の石川洋二さん、
オープンイノベーションでいろいろな分野の人と協業を進めている。
日本大学理工学部
宇宙エレベーターの実現に向けた研究開発は着々と進んでいます。
4階建ての校舎の屋上まで繋がれたケーブルを実験機が上り下りします、
重さ5.5キロの実験機ラプターが最高時速100キロ以上で上昇します。
実は宇宙エレベーター、10年前に番組で取材していました。
その頃はまるでオモチャのようでしたが…
9月、無人輸送船「こうのとり」に積んで宇宙で実験を行うまでになりました。
青木義男教授は、
下側に格納してある移動物体、クライマーと呼ばれるものをここから動かす。
100メートル離れた10センチ角の小型人工衛星、2つの間を行き来する世界初の宇宙空間での実験です。
燃料を消費し、ブースターなどを毎回捨てるロケットと比べ宇宙エレベーターは運用面で効率的で省エネだといいます。
「宇宙エレベーターは実現可能?」
可能だと思っている。
技術的な課題もあるが政治的な課題や法律的な課題もある。
今後どうつめていくかも重要。