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[モーニングサテライト]「中国焦点」中国 高級コーヒーの実力は

2022年2月24日

モーニングサテライト

中国の気になることに焦点を当てる「中国焦点(チャイナフォーカス)」です。

今回はコーヒー豆を取り上げます。最近、このコーヒー豆の価格が高くなったと思う方も多くなったと思いますが、ニューヨーク市場で取り引きされるコーヒー豆の先物価格はこの半年で2倍近く上昇しています。この急騰の原因はいろいろありますが、その中の一つが中国の存在です。旺盛な需要が続いている中国ですが、別の顔も実は見え隠れしています。

中国 高級コーヒーの実力は!?生産地 雲南のいま

コーヒーの大消費地"中国"。コーヒー店を覗くと若い人から年をとった人まで幅広い層がコーヒーを楽しんでいます。市場規模はこの3年で3倍に、2兆円に達します。

だいたい2リットルくらい飲んでるかな。

「1日に2リットルですか?」

うん1日に4~5杯は飲んでいる。

消費の拡大とともに中国はいま生産地としての存在感も高めています。

中国南部の雲南省普洱市。諸葛孔明がお茶を作り始めたという言い伝えが残るプーアル茶で有名な町です。

標高およそ1,500メートルの山道を進んでいくと…

そこにはコーヒーの実を収穫する人たちの姿が。

コーヒー農家。

上は山頂までずっとコーヒー畑。谷の下の方も全部そうだ。

私たちの村ではコーヒーを栽培する人が増えている。

中国ではコーヒーの需要の高まりを背景にお茶からコーヒーへと畑を切り替える農家が増えているのです。

雲南省は中国のコーヒー豆の99%を生産。コーヒー農家は100万人に上ります。

北京支局の杉原啓佑記者。

雲南省の山の中にはこの場所がスターバックスが契約するコーヒー農園であることを示す看板が立てられています。

生産されたコーヒー豆のほとんどはスターバックスやネスレなど海外の大手が買い付けています。

コーヒー豆はスッキリしていて飲みやすいのが特徴です。

豆はスターバックスが運営する買取所に集められます。

この日の買取価格は1kgでおよそ560円。1年で2倍以上上昇しました。世界的な価格高騰が雲南省でも起きています。

スターバックスなど大手の買取価格は先物価格に連動している。

コーヒー価格が不安定で私たち農家はとても困っている。

この買取所は市場価格を元に業者が買値を決める仕組みです。

農家側には交渉権がなく儲けが少ないのだといいます。

こうした中、大手の意向に左右されず自らが価格決定権を持ったコーヒー豆を作ろうという動きも出ています。

華潤梅さん(28歳)。8年前に父親のコーヒー畑を引き継ぎました。

父親の世代は豆の種類も加工方法も単一で豆の販売先を選べなかった。

これでは自分たちで価格を決められない。

華さんがこだわるのは豆の精製方法。

摘み取った果実を乾燥した豆にする工程を工夫することで味に大きな差が出るといいます。

収穫した後の実を袋に入れて発酵させている。味が大きく変わる。

かすかにマンゴーやリンゴのような香りが出るようになる。

袋の中で泡立っているのは発酵によって生まれたガス。

この手法は嫌気性発酵と呼ばれ、いまコーヒー業界で注目されている最新の精製方法です。味へのこだわりはそれだけではありません。

豆の外側にある膜をつけたまま乾燥させる。ハニー処理という方法を使っている。

甘みがすごく出てフルーツのような味を豆につけられる。

中国随一の生産地"雲南省"は高級コーヒーの生産に適しているのでしょうか。

大手商社で食料品事業に携わり、中国の食料ビジネスに詳しい中村達さんに話を聞きました。

特にコーヒーの高級品種に求められるのが日照時間、昼夜の温度差、それから雨、十分に水分が取れること

こういう点では雲南省は非常に恵まれている。

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