先月、アメリカのフェイスブックが社名をメタに変更し大きなニュースとなりました。
新しい社名には事業の軸足をSNSから仮想現実へ移すことを示す狙いがありました。
こうした既存のブランドを再構築することをリブランディングと呼びますが、日本でも11月9日にリブランディングを発表した企業が相次ぎました。
経営トップにその狙いを聞きました。

ツインバード工業株式会社
[blogcard url="https://www.twinbird.jp/"]
ツインバード工業の野水重明社長。
「匠プレミアム」「感動シンプル」、新生ツインバードの新たなブランドライン。


創業70年の新潟県燕市の家電メーカー「ツインバード」が11月9日、リブランディングの発表会を行いました。
ツインバードといえばアメリカ・モデルナ製の新型コロナワクチンの輸送に使う冷凍庫や日本酒を細かな温度で温める酒燗器など大手が作らないニッチな商品を開発し評判を呼んでいました。



今回、コンセプトをまとめた小山秀一郎氏は…
今まで商品がバラバラになっていた。それをまとめていくコンセプトが必要だった。

「匠プレミアム」は匠の技を生かしたもの。

いま人気を集めているコーヒーメーカーがそれにあたります。
コーヒー界のレジェンドと呼ばれる匠と共に作りました。

一方、「感動シンプル」は生活者の使いやすさを極めたもの。

11月9日に発表されたスチームオーブンレンジはせいろ蒸しをヒントに上下から包み込むような蒸気でしっとり蒸し上げる独自技術を搭載しています。

創業70周年の節目でリブランディングに踏み切った野水社長は…
リブランディングでツインバードのものづくりの重い、しっかりと理解をもらえる。

1人でも多くのお客様にツインバードの熱狂的なファンになってもらいたい。

一方、海外での事業展開を視野に社名の変更に踏み切った企業もあります。

日清フーズの小池祐司社長。
日清製粉ウェルナブランドとして海外に輸出していきたい。

日清フーズは来年1月1日から「日清製粉ウェルナ」に社名を変更することを発表。

タイやアメリカなど海外にも生産拠点を持つ日清フーズ。そこで展開しているブランドがウェルナです。


今後、業務用を中心に海外での販売を伸ばす方針です。
海外での認知度を高めるためには60年の歴史を持つ社名を刷新する必要があると判断しました。
日本向けのパスタやパスタソース、冷凍食品を海外で製造している。

今後はブランドを確立することで製造現場でも販売していきたい。
