株式会社農業総合研究所
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東京・世田谷区にあるスーパー「サミット野沢龍雲寺店」。
このスーパーで場所を借りて、ある「やどかりビジネス」をしている及川智正社長。
ちょっと織田裕二に似てる?
たまに…たまに言われます。
うっすら織田裕二に似ている及川智正社長に案内をして頂きます。
織田裕二が気に入った様子の及川智正社長が向かったのは地下の食品売場。
エスカレーターを降りると、そこにあったのは野菜売り場。
こちらが「やどかり」しているコーナー。
「農家さん家から直送」というパネルと山積みのお野菜。食品売り場の一等地でコレは一体?
地方にある道の駅をキュッと小さくして都会のスーパーで展開する、という事業をさせて頂いております。
及川智正社長が経営する株式会社農業総合研究所はスーパーの売場の一角を「やどかり」して農家からの産地直送野菜を道の駅のように販売している会社です。
売場には農家さんの顔写真付きで、埼玉県産のニンジンが4本で168円、千葉県産のきゅうりが3本で108円と安く販売されています。
新鮮な野菜がお値打価格で並べられています。
お客様の評判
ここ(サミット)に来たら、絶対ここに来ます。美味しいし新鮮だし。
生産者の名前が書いてある。そういうのって安心する。
大好評です。
一方、スーパー側のサミット株式会社の青果部/バイヤーの齋藤秀人さんは
この売り場は今、お客様にスゴい好評を得てまして、大体お客様はまず、この売り場から商品を選んでいく。
売り上げ変わりました?
大きく伸ばさせて頂きました。農家の皆様には足向けて寝れない。
上々の人気に目が細くなる齋藤秀人さん。
儲かる仕組み
売上げは生産者と我々とスーパーで分ける。
株式会社農業総合研究所は様々な地域の農家さんから野菜を集め都心のスーパーで販売してもらう。
100円の野菜が売れた場合、その内の65%の65円が農家さんの収入に、残りの35円を株式会社農業総合研究所とスーパーで分け合う仕組みです。
今までお店の売値の30%ほどで野菜を出荷していた農家さんにしてみれば、嬉しい限りです。
一方、スーパーからしてみるとお客様を集める強い武器になります。
通常の売り場と競合しないですか?
もちろんゼロではない。農業総合研究所のコーナーで購入しても、特売品とかは通常の売り場を選ぶ。今まで通常の売り場の野菜を買っていなかった人が農業総合研究所の売り場だと買う。そこまでは競合しない。
このスーパーに「やどかり」する都会の道の駅システム、2009年に始めてからグイグイ成長し、今や全国約660店舗のスーパーに展開するまでになりました。
集荷場
道の駅というと並べる商品とか値段は農家さんが決めますけど、株式会社農業総合研究所の場合は?
値段は生産者さんが値付けをする。
その秘密を探るためにやってきたのが千葉県旭市にある株式会社農業総合研究所の旭集荷場。
平日の午前11時頃、あいにくの雨にもかかわらず収穫した野菜を持って農家さんが続々とやって来ました。
皆さんがまず最初にするのが…
何をしているんですか?
バーコード。
ここで農家さんは、どこのスーパーで、どんな野菜を、いくらで売るかを全部自分自身で決めていきます。
ある農家さんは、スーパーサミットでニンジンを148円にして販売すると決めていました。
もし売れ残ってしまったら農家さんには一銭も入らないので、この値付けはとっても大事です。
その参考にするのは、各スーパーでの同じ野菜の特売情報などがメールで送られてくるので、これを見て値段を決めます。
次に店舗ごとに決められた場所に野菜を置いていくのですが、そのお店選びも考えどころです。
それぞれのお店のカゴには「高級車も止まる。所得層は高め。」といった細かいお客様の情報から売り場の写真、さらには駐車場の台数なども載っています。
株式会社農業総合研究所の新井雄貴さんによると
夏場にスイカだったり、大きい買い物をするときには手で持って帰るのは厳しいなっていう方もいる。駐車場があるスーパーに送った方がより買って頂きやすい。
株式会社農業総合研究所は、このような集荷場を全国に53ヶ所も持っています。
こうして全国5,500戸の農家さんから届けられる野菜の総売上は約40億円。
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