昼時にはまだ少し早い11時過ぎ、とある店の前に行列がありました。
サバ。
ただサバを。
そして11時38分、お店がオープンしました。
SABAR
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東京・恵比寿にあるトロサバ専門店、その名もSABAR。
待ちわびていたお客様の元に届くのは「サバ」。
このサバはすごいな。これだけで来たかいがある。山梨から出てきた。
脂がのってて美味しい。
遠方からわざわざ食べにくるお客様もいるという肉厚のサバ。
人気のメニュー
一番人気はシンプルな鯖の塩焼き「究極のとろさば塩焼き定食(1,000円)」。
女性に人気だという「究極のとろさば丼定食(1,000円)」はそのまま食べても、出汁をかけてお茶漬けにしても美味しく食べられます。
3種類の鯖寿司を食べ比べることができる「究極のとろさば寿司定食(1,280円)」も人気メニューのひとつです。
とろさば
使用されるサバも、ただのサバではありません。
このお店で提供されるのはある一定の基準をクリアした大ぶりのサバのみ。
これで700~800gですね、だいぶ大きいです。
本来は赤身魚のサバですが、このお店の「とろさば」と呼ばれるサバはその身を開くと通常よりも白っぽいのが特徴。その白さの理由は豊富な脂質です。
焼くと一目瞭然。脂がしたたります。
右田孝宣社長
この、何ともニッチなサバ専門店を作ったのが右田孝宣社長(41歳)。
そのサバへのこだわりは料理だけにとどまりません。
開店時間の意味は?
イイ(11時)サバ(38分)。午前11時38分から始まって午後11時38分まで。
さらに全てがサバメニューの料理は38(サバ)品。
店内の座席数も38(サバ)席という徹底ぶり。
お手洗いの表記も「お殿サバ」「お姫サバ」。
さらにビールジョッキには「おつかれサバです!」と書かれています。
ここまでのこだわりを見せながら20歳前までは魚が一切食べられなかったという右田孝宣社長。
母親が魚の臭みを最大限に引き出す力があって魚にトラウマがあった。魚嫌いのくせに19歳で鮮魚店に勤めて、すぐにやめようと思ったが面白くて。
その後、オーストラリアに渡り現地の寿司店に勤務。そこで外国人にも好まれる鯖寿司を研究する内にサバの魅力にハマったといいます。
海外出店
昼のピークが過ぎ、お店を後にする右田孝宣社長。
大門にある別店舗に向かうと何やら真剣な面持ちで会議をしています。
実はシンガポールで初の海外出店を目前に控えているのです。
今シンガポールでは、ほとんどサバは食べられていないが、シンガポールで「とろさば」の専門店を作って「とろさば」をシンガポールの人たちに認知してもらって、サバのない生活にサバのある生活を提供したい。
こだわりの「とろさば」を日本だけでなく、世界基準にするため右田孝宣社長とSABARの挑戦は続きます。