[WBS][治る最前線]声を残す!レーザー手術!喉頭がんの最新治療

ワールドビジネスサテライト(WBS)

進行すると声を失う可能性もある喉頭がん。

声を失わずに社会復帰するための最新治療を取材しました。

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喉頭がん

埼玉県にある防衛医科大学校病院。

工事業を営む40代の高橋実さん(仮名)。

2018年4月、声のかすれが長引いたため病院を受診したところ喉頭がんが見つかりました。

この日、医師から病状の説明を受けました。

声帯のところに病変がある。

高橋さんの声帯の検査画像。白くなっている箇所が喉頭がんです。

話す仕事をして25年近くたつ。話をしないで仕事をするのは私の人生の中ではない。声を失うことを考えた時には夜も眠れなくなった。

喉頭は喉仏の近くにある器官。

発声に必要な声帯があるため喉頭にがんができると声のかすれなどの症状が出ます。

主な原因は喫煙や飲酒と考えられています。

歌手の忌野清志郎さんや落語家の立川談志さんらが闘病生活の末に亡くなり、音楽プロデューサーのつんくさんが声を失ったことで知られています。

毎年、新たに5,000人が喉頭がんにかかるといいます。

男性の患者数は女性の10倍近くにのぼります。

防衛医科大学校病院・耳鼻咽喉科の塩谷彰浩教授は、

喉頭がんは進行すると咽頭全摘といって喉頭を全部取る手術になる。当然声も出ない。コミュニケーションに直結するがん。

進行すると声を失う恐ろしい病「喉頭がん」。

その治療の最前線を追いました。

防衛医科大学校病院

先程の高橋さん、声を残すため最新の治療を受けることにしました。

よろしくお願いします。

手術が始まりました。

まず細長い筒状の器具を高橋さんの口の中に挿入していきます。

続いて医師が用意したのは、

CO2レーザー。

CO2レーザーと呼ばれる最新の治療機器。

先端からは1,000度近い高温のレーザーが照射されます。

医師が顕微鏡を覗きレーザーの照準を先程の筒の中心に合わせます。

喉を傷つけないよう、レーザーを筒を通して喉頭にあるがんまで到達させます。

医師が顕微鏡を確認しながらレーザーを照射します。

がんの大きさは5ミリほど。難しい手術です。

直径0.1ミリのレーザーでがんとその周辺の僅かな部分だけを剥がすように焼き、声帯を残すことで超えを失わずにすみます。

照射開始から約1時間、がんが取り除かれました。

ありがとうございました。

治療は無事に終了しました。

治療費は保険が適応され3割負担で約12万円。

手術から6時間後、その日のうちに食事を取ることができます。

声帯を休めるため約1週間は声が出せませんが、その後は元の生活に戻ることができるといいます。

一時は自分で最悪(声を失う)を考えていましたが今は以前の様に声が発声出来ると、Drには感謝の気持ちです。

防衛医科大学校病院・耳鼻咽喉科の塩谷彰浩教授は、

がんは昔は治せばよかった。今は治すのはもちろんだが患者の負担が少なく、すぐ社会復帰できる治療が理想。

杏林大学医学部付属病院

声帯を残すためにはがんの早期発見が重要となります。

都内に住む50代の蒲生優子さん。

およそ2年前、喉頭がんが見つかりましたが早期に発見できたため声を残す頃が出来ました。

声がなくなっても生きられればいいと思っていたが、いかに声が自分の生活に大きく響いてくるか病気になって初めて分かった。

蒲生さんの治療前の検査画像。盛り上がっている部分ががんです。

声のかすれが続いたため検査を受けたところがんが見つかりました。

蒲生さんは先程のレーザー手術を受けました。

手術後もこの病院で3ヶ月に一度検査を受けています。

蒲生さんのがんを早期に発見した検査では棒状の器具を使います。

行うのはストロボスキーと呼ばれる検査。

器具の先端にはカメラとLEDライトが付いていて声に反応して光が点滅する仕組みです。

この器具を蒲生さんの口の中に入れていきます。

声を出す時、声帯は1秒間に100回以上振動していますが肉眼では確認することが出来ません。

そこでこの器具を口の中に入れ声帯の振動に近い速度で光を点滅させます。

そうすることで声帯の様子をスローモーションのように撮影できます。

検査の様子はモニターに表示されます。

これが蒲生さんの声帯です。

正常な声帯の場合、しなやかに振動しますががんがあるとがんの場所だけ振動せず動きが鈍くなります。

これまでの内視鏡検査では声帯の動きがわかりませんでした。

検査は5分ほどで終了しました。

かなり良いと思う。

検査費は保険が適用され3割負担で3,500円。

杏林大学・耳鼻咽喉科の齋藤康一郎教授は、

特に男性の喫煙者で声のかすれが気になる方は早めに医師の検査を受けることが大事。

声のかすれなどが2週間以上続く場合は病院で検査を受けることが重要です。

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