衆議院選挙に向けて与野党が政権公約を相次いで発表していますが、政策論争などについて財務省事務方トップが月刊誌でバラマキ合戦だと強く批判し、波紋が広まっています。
財務省
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今月発売の文藝春秋。
「このままでは国家財政は破綻する」
「人気取りのバラマキが続けばこの国は沈む」
こう寄稿したのは財務省事務方トップの矢野康治事務次官。
大規模な経済対策や現金給付など与野党の政策論争をバラマキ合戦だと痛烈に批判。
借金が膨らむ日本の財政状況について10ページに渡り訴えました。
これに対して自民党の政策責任者である高市政調会長は不快感をあらわに。
今は国民の皆さまを助けるために思い切った財政出動が必要。
こういう点について批判をするのは主権者の代表である国会議員に対してとても失礼。
自民党の重鎮議員も…
みんな怒っているよ。総理に直接言いにいけって話だよ。勝手に投稿したんだから非常識だよ。
しかし、10月12日に経済界からは全面的に矢野次官に賛同する姿勢が示されました。
経済同友会の櫻田謙悟代表幹事。
記事に書かれていることは100%賛成。
一部には自国通貨で国債を発行でき、その国債を国内で消化できる限り、インフレさえ起きなければ心配ないと。とても信用できない。
財務省内部からは称賛の声が…
本当にすごい人ですよ。尊敬します。
こうした中、矢野次官の上司に就任した鈴木大臣も記事を問題視しない考えを示しました。
出版前に報告があり、手続きにおいては問題がないだろう。
今までの政府の方針に基本の部分で反するようなものではない。