2025年には5人に1人が発症するといわれている認知症の予防の最前線を取材しました。
メディカルチェックスタジオ
[blogcard url="https://medicalcheckstudio.jp/"]
東京・銀座にあるクリニック。
ここにいた患者、84歳の栗原昭正さんです。
敬老の日のプレゼントで、こういう贈り物だったら受けてみようかと。
早速、栗原さんは検査室へ。
受けるのは頭部のMRIです。
去年オープンしたスマート脳ドッグ。大病院なら5万円はするMRI検査が脳に特化したことで2万円以内で受診できます。
脳や血管を様々な角度から撮影することおよそ10分。
検査結果はAI(人工知能)と医師の診断などによりおよそ1週間後にスマートフォンに通知されます。
栗原さんの診断結果は…
メディカルチェックスタジオの知久正明院長、
これが実際の画像です。
海馬の萎縮はないのでアルツハイマー病のリスクはありません。
うれしいです。安心しました。
実はいま高齢者だけでなく、物忘れが多くなったという若い世代の受診者が増えたといいます。
40代の人でもストレスがあると白質病変が出てくる。
頭の血流が少なくなってくると出てくる。
白質病変が増えると脳梗塞や認知症のリスクが高まります。
この40代の患者は治療と生活改善により4ヶ月後には白質病変が消えていました。
若い人の認知症リスクは頭の血管性の認知症。
血流が悪くなって起こす。
ストレスや血圧が高い、睡眠不足の人。
若いときから予防しなければ将来の認知症を予防できない。
65歳以上の高齢者人口の割合が世界一の日本。
2025年には5人に1人が認知症を発症するといわれています。
株式会社トータルブレインケア
[blogcard url="https://tbcare.jp/"]
企業も社員に認知機能を身近に意識してもらおうという試みを始めています。
30代と40代の女性社員が行っているのは…
光る順番をおぼえましょう。
わずか5分で認知機能をチェックできるアプリ「コグエボ」です。。
記憶力や注意力など5つの認知機能に分類した問題を解いていきます。
例えば記憶力の問題。
光る順番をおぼえましょう。
こちらは空間認識力の問題。
年齢に応じて解く速さなどをチェックし採点をします。
このアプリには低下しているそれぞれの機能をトレーニングする機能が付いていて、訓練をすれば認知機能は上がっていくといいます。
こちらは30代女性社員の結果。見当識が低いという結果に。
見当識とは時間の管理のことです。
おとといどうされました?あさって飲みに行きませんという会話。
反応速度、すっと返ってくる。
できない。
遅いとあの人遅いよね、仕事のときでも彼に頼むと遅くなるとか。
物忘れをしたとき大丈夫かなとか心配になるので簡単に検査できていいなと思う。
このアプリを複数の病院などと連携して開発したトータルブレインケアの河越眞介さん。
高次脳機能障害のリハビリに通う人が社会復帰するときに使用するプログラム。
自分の特性を知って弱いところを鍛える。
セルフマネージメントのツールとして普及していくと思う。
株式会社Helte(ヘルテ)
[blogcard url="https://www.helte.jp/ja/"]
高齢者の現場でも新しい取り組みが始まっています。
スマートコミュニティ稲毛はビリヤードやダンスなど誰でも楽しめる場所がおよそ40ある高齢者施設。
ここが新たに導入しようとしているのが、
パオロ・ピエトロと申します。ペルーに住んでいます。
日本語を学びたい海外在住の学生とビデオ通話をして教師役になるプログラムです。
イケメンでいらっしゃいますがイケメン分かりますか?
高齢者が海外の学生と会話をすることで日本の文化や自分の経験を思い起こしていく、これにより認知機能を向上させる狙いです。
ヘルテの後藤学社長は、
高齢者に新しい一歩を踏み込んでもらい、生活の中で外国人とのつながりが脳の活性化になり認知症の予防・未病につながれば。