今が旬のスイーツの話題です。
「あんぽ柿」、皆さんご存知でしょうか?
渋柿を干したモノでドライフルーツの一種ですが、福島県伊達市が日本一の生産量を誇っていました。
しかし東日本大震災以降生産量が落ち、価格も下がっていましたが、今年ようやく回復が顕著になったといいます。
福島県産の農作物への風評被害の影響は今、どうなっているのでしょうか?
あんぽ柿
東京・大手町のJAビルで行われた福島県産農産物の販売会。
多くの人が手にしていたのは「あんぽ柿」でした。
試食して美味しいから2つ買った。
安全検査をしていると聞いているから安心して買っている。
東日本大震災後、2年間は生産できなかったあんぽ柿。
出荷再開から5年が経過し、生産量は震災前の75%まで戻しました。
また10%落ちていた卸価格も震災前とほぼ同じ値段まで回復しました。
あんぽ柿を試食した相内優香キャスターは、
甘い。果肉が熟れてトロットロになっています。
独特の食感を香りは福島県産ならでは。
JA全農福島は安心・安全をアピールするためにパッケージにQRコードを付け、そこにアクセスすると検査の流れや検査情報を見ることができるようにしています。
消費者から信頼を取り戻すためにはこうした地道な活動がありました。
JA福島ファーマーズ・マーケット連絡協議会の佐藤貞和会長は、
対面販売に風評被害なし。一つ一つ説明するとお客様は納得する。これからも対面販売は続ける。
福島県産の農作物
その他の福島産の農作物の現状ですが、例えば野菜のきゅうり、福島県は全国有数の産地ですが震災後は風評被害などの影響から価格は一気に3割近く下がりました。
しかし放射線物資の検査などを行い、安全の確認がされた後は全国的な供給不足なども追い風となって価格は震災前の水準に戻りつつあります。
一方で収穫量全国2位を誇るモモは、原発事故の後、価格は半分近くに落ちてしまい。現在でもその水準は低いままです。
安全への取り組みにも関わらず、他には米や和牛など品目によっては影響はいまだ続いています。
今後は全国を回って丁寧な説明を続けながら、なんとかリピーターを獲得をしていきたいということです。
関係改善加速へ!中国が輸入再開協議を打診
東京電力福島第一原発での事故以降、中国が輸入停止措置を取っている福島県など10の都や県の食品や農産物について中国が日本側に対し、輸入の再開に向けた協議を打診していることがテレビ東京の取材で分かりました。
日本から中国への食品や農産物の輸出を巡っては福島第一原発事故以降、福島県や新潟県など10の都県を産地とするものについて中国政府が輸入停止処置を取り続けています。
こうした中、2017年12月に自民党の二階幹事長などが中国を訪問した際に中国の検疫当局から10の都や県への輸入停止措置の緩和や撤廃にむけて専門家を入れた日中間協議を開始したいと提案されていた複数の日中外交筋への取材で明らかになりました。
また現在、米を巡っては中国政府が認定した神奈川県にある1ヶ所の精米工場の米についてだけ、中国が輸入を受け入れています。
これについても中国側は二階幹事長らに対し、日本の精米工場を複数、追加認定する方向で最終調整しているとして日本からの米輸入拡大に向けた措置をとる考えを伝えたということです。
2018年は日中平和友好条約の締結から40周年。
安倍総理大臣と習近平国家主席の相互訪問が模索されるなど日中関係が改善基調にある中、中国としては日本への厳しい規制を緩和し関係改善を本格化させるシグナルを発信する狙いがあると見られています。